EURO2008〜総合編〜

3:通貨について

1993年にEUからEUROへと変わり、共同体のありかたも変化しました。
その一環として、通貨の統一が行われ、現在はユーロ加盟の27ヶ国中、
15ヶ国がユーロ通貨を使用しています。
今回の私の旅のように、色々な国をまわる場合は、通貨の統一は本当にありがたい。
両替の手間が省けますからね。
それに通貨が統一されていると、各国の物価の高低がわかりやすかった。
国を変わるごとに、いちいち頭の中での換算式を変えなくてすむので助かりました。

 

上記リンク先のウィキペディアを見ていただけばわかりますが、
紙幣、かなり安っぽいです。
両替してもらった時、あまりのちゃちさに唖然としました。
それに形が日本のお札と違って、やけに幅が狭くて縦が長い。
昔のフランスフランと同じ形に思えました。
デザインも何となくフランスフランに似ています。

 

で、硬貨なのですが…これがデザインがたくさんあるのです。
同じ5ユーロ硬貨でも、裏面のデザインが国によって違う。
でもその発行国を離れてもユーロはユーロなので、ちゃんと使えます。
これはどこの国のものか?などと考えながら見ていると楽しいです。
補助硬貨として、セントがあります。

 

ユーロの面白いところは、20ユーロ札があることですかね。
日本では2000円札は「使いにくい」と大不評だったわけですが、
こちらでは2000円札にあたる20ユーロ紙幣は大活躍なわけです。
でも、なくてもそれほど困らないと思うのですが、なぜあるんでしょうね。
そういや、200ユーロ紙幣もあったっけ。

海外へお金を持っていくには、現金・クレジットカード・トラベラーズチェックがありますが、
今回私が行った3ヶ国ではトラベラーズチェックが使えるお店はほとんどありませんでした。
かといって両替所で両替すると、ものすごい手数料をとられてしまいます。
クレジットカードや国際キャッシュカードなどで、キャッシュディスペンサーを使うのが
一番いいかもしれません。

 

4:お土産品の別送を利用してみた

やはり海外旅行に行けば、たくさんのお土産を買ってくるわけです。
物欲の強い私としては、やはり日本で入手できないものは
できるだけ買ってきたい!
特に今回はワインやビールなど、重いものが多くなりそうなので、
自分で持って帰るのは無理なのでは?と悩みました。
そこで業者に頼んでみることに。
ヤマト運輸の「国際宅急便」です。

 

たまたま私の行くベルギーやフランスにも支社があったようでラッキー。
ベルギーから送ることとして、日本にいるうちからメールで連絡をとり、
現地に到着してから電話連絡をしました。
当然ながら日本語を話せる人がいるので、言葉の心配は不要。
最初に現地人のオペレーターが出ますが、日本人に代わってくれと言うとつないでくれます。
ここで箱数や内容などをつめて、ホテルまで空の段ボールを多めに送っていただきました。
ホテルを出る時に、フロントにその箱を預けて(チップを忘れずに)、集荷に来てもらいます。
料金は現地払いでも日本での着払いでもOK。その時の通貨レートによってどちらかを選ぶ。
通関業務は、ヤマトの人がやってくださいます。

 

帰国後、一週間くらいで届きました。
改めて見ると、相当買い込んだな〜、私。
これ、半分以上ビールとワインですよ。馬鹿だな〜。
休みが終わって仕事に復帰して、少し経った頃に家に来るわけです。
中身を開けていると、買った時のことを思い出して、とても楽しい気分。
なんだかすごく前のような気がしたりして、早くも思い出に浸れました。

ベルギーから日本まで空輸で、大体この箱ひとつで2万円くらいです。
それを安いとみるか高いとみるかは人それぞれですが、
これを持って帰ることはできないからなあ。
私には大きな出費ではありましたが、体がかなり楽だった分よかったです。
お土産で腕が抜けそうな思いをしたことがある方、利用なさってみては?
かなり帰りが楽になることは間違いありません。

 

5:旅行が終わって

 

今回久しぶりに海外へ行きましたが、やはり国内の旅行と違った緊張感がありました。
国内の旅行は、精神を休める旅。どちらかというと、本当にリラックスするための旅です。
海外旅行は、精神を高揚させるための旅。国内に比べると、アッパー系ですね。
だからと言って「疲れきってしまった」というわけではない。爽やかな疲労感でありました。

私が子供のころは、まだ「舶来品」という言葉が普通に使われていた時代でした。
外国から来るものは、すべて日本よりも優れている。なぜか無意識に、そう思ったものでした。
実際優れているものもあったでしょう。日本製は粗悪だという時代もあったでしょう。
しかしそれを跳ね返すかのように、日本は手先の器用さと勤勉さを武器として、
今では経済的にはそれなりの位置にきています。
昔は夢の夢だった海外旅行も、私のような貧乏人でも行ける時代になりました。

海外旅行は、巨大なテーマパークへ行くようなものです。
目に入るもの、聞こえるもの、全てが日本と違う。常に新鮮なカルチャーショックを与えてくれます。
行く度に、自分が骨の髄まで日本人なんだということを、色々な面で思い知らされます。
それは良い悪いの問題ではなく、国民性というやつで、雀百まで踊り忘れずなのですよ。
多文化共生なんて最近よく聞きますが、はっきり言ってそんなことは無理な話です。
今回まわった3ヶ国だって、陸続きなのに全然違いましたからねえ。

またいつか、行ってみたい。行けるかな。行けるといいな。
そしてその日がやってきたら、やはり「その国らしさ」で迎えてほしいと思います。
ポルトガルはポルトガルらしく、ベルギーはベルギーらしく、フランスはフランスらしく。
そして私は極東の島国の日本人として、「こんにちは、また来たよ」と訪れたいと思っています。

 

EURO2008総合編   3

EURO2008ポルトガル編      

EURO2008ベルギー編     

EURO2008フランス編      

 

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