EURO2008〜ポルトガル編〜

11:ロカ岬(Cabo da Roca)

「ここに地果て海始まる」。
この言葉で知られる、ユーラシア大陸最西端の「ロカ岬」。
以前の旅行でも立ち寄ったのですが、やはりここは何となく再訪したくて、
夕暮れ迫っていましたが、なんとか行ってきました。
到着した時には、夕日が海を照らして、とてもいい感じ。
本当に向こうには海しか見えなくて、まさに地の果てという感じです。

 

ロカ岬のシンボルともいえる塔。
横から見ると、このように少々斜めになっています。
さすがロカ岬はポルトガル観光の目玉でもあり、
日本人観光客もたくさんいました。

 

この塔の前で、観光客が入れ替わり立ち替わり写真撮影なのですが、
いやー実際に自分が立ったら眩しいのなんの。
夕日直撃なんですな。
ま、それでもやはり記念ですからね。
あまり私は他の人に写真お願いしまーすとはやらないのですが、
日本人の観光客が多くいたこともあり、お願いしてしまいました。

 

徐々に日没が迫ってくるロカ岬。とてもきれい。
みんな海岸近くに群がって、夕日を眺めています。
夕日をバックにシルエットになった塔もいいですね。

 

リスボンへの帰り道、シントラというところを通っていきました。
このあたりも海岸の光景がきれいなことで有名で、
真白な砂の砂浜近くでは、路上駐車がいっぱい。
みんなどうも車を停めて、夕日を見たくなってしまうんですね。
わかるなあ。車の中から見ていても、とてもきれいだったもの。

 

12:リスボン(Lisboa)

リスボンは、言わずと知れたポルトガルの首都です。
前回の旅行では3泊して、朝から晩までリスボンを堪能したのですが、
今回は時間的に余裕がなくて、たった1泊でした。
しかも到着したのは、完全に夜。
昼間だったら、左写真のような路面電車に乗って、
あちこちまわれたのですが。
まあ仕方無い、夜のリスボンを1泊だけでも楽しみましょう。

 

ポルトガルはラテン系の民族なので、夜が遅いと思われがちですが、
お店などは東京のほうが遅くまで営業していると思います。
ファド(ポルトガル版演歌)の店などは別ですが。
大きな通りの中央に風よけのビニールハウスを作ってしまい、
その中でレストランの営業をしているなんて場所もあります。
勿論これは、座席だけですよ。道沿いのレストランの、越境営業というか。
まあ許可はとっているのでしょう。
また、このくらいの時間になると、賑やかめの通りでは、
ハシシを売りに声をかけてくる人がいます。
しつこくはないので、無視して通り過ぎるのが一番です。

 

夜のリスボンにひときわ高く輝く光の塔。
これが「サンタ・ジュスタのエレベーター」です。
坂の街リスボンでは、坂の上の街と下の街を結ぶために、
かつてはこのエレベーターが活躍しました。
現在はケーブルカーができたため、エレベーターは観光用となり、
上までは行けても、上の街には通り抜けできなくなりました。
前回は昼間上ったのですが、夜は初めて。
夜景を眺めに、乗ってみることにしました。

 

上と下の街は行き来出来ないので、
強制的に往復切符となります。
私が乗ったのは、この日最後の運転でした。
ラッキーというか危ないというか。
これに乗れなかったら、本当にリスボンに宿泊だけしに来たようなもんでした。

 

昔ながらのエレベーターで、内装は木。
きれいに塗装されていて、重厚感があります。
入口は手でがらがらと閉める、鉄の透かし扉。
昔デパートのエレベーターも、こんな感じでした。
昔は交通機関だっただけのことはあり、箱は大きい。
ざっと20人以上は楽に乗れるでしょうか。

 

30秒ほどで上に到着。高い場所なので、風が強いです。
ここで終わりかと思いきや、まだ先がある。
このらせん階段を、自分で登らなければならないのです。
当然ながら落ちないように細い柵が張り巡らされているものの、
これが物凄く怖い!下を見ると、目がくらみそうです。
しかもリフトなどのように、誰かがあげてくれるわけではなく、
自分の力で登り降りしないといけない。
上りも勿論ですが、下りも膝ががくがくいってしまいました。

下を見ると、こんな感じ

 

怖い怖いと言いながらも、上に上がってしまえば、
こんな美しい夜景がすぐ目の前に。
下の大通りも遠くの山の住宅街の灯りも、
すぐ近くの家の屋根の連なりも、全部見えます。
遠くの方に四角く見えるのは何だろう。
何かの記念碑とかかなあ。
温かみのある灯りが、とにかくきれいでした。

 

あちこちに行って、夜景を見るたびに思います。
あの灯りの一つ一つに、誰かが住んでいる。
その一人一人に、それぞれの人生があるのだ、と。
あの灯りの家の人は、今どんなことを考えているのだろうか。
灯りが消えている家の人たちは、もう眠ったんだろうか。
これほど沢山の灯りのないだろう、モンサントやペーニャ・ガルシアの人たちは、
今頃は静かな夜を迎えているのだろうか。
泣いている人はいないだろうか。
世界中に様々な灯りがあることを考えながら、私はエレベーターをおりて
私の今夜の家であるホテルに戻ったのでした。

 

ポルトガル3泊。短かったけれど、とても充実した3泊でした。
また来ることがあるかどうかわからないけれど、
もし再び来ることがあったら、その時も今と同じように温かく迎えてほしいです。

この次の日からは、ベルギーです。

 

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