EURO2008〜ポルトガル編〜

3:ポルトガルの動物たち

ポルトガルのスペイン寄りの地方を走っていると、
この写真の中央に写っているようなものを何度か見かけました。
高い木の上にかけられた、大きな鳥の巣です。
以前来た時も見かけたのですが、今回は思いがけず
その巣の主たちを何度か見かけることができました。
それは・・・

 

コウノトリです。
私は動物園などで見た事はあったのですが、
野生のコウノトリを見かけたのは初めてでした。
産卵の時期だったらしく、巣の上にすっくと立っていました。
でも座っているわけではないので、もう雛はかえったのかな?
周囲を見回して、しじゅう警戒している様子です。

 

そして近くにはこのように地上を歩くコウノトリ。
もしかしたらお父さんとお母さんで、このように巣の番と
地上で餌を探す係と分業しているのかもしれません。
知識がないので、あくまでも私の想像ですが。
コウノトリは夫婦で協力して子育てをするという話なので、
あながち私の想像もはずれではないかもしれませんな。
どうぞ元気で、可愛い雛を育ててくださいね。

 

ポルトガルは牧場が多く、道の横でよく牛や羊、馬を見かけます。
広い牧場に放牧されて、のんびりと草を食む牛たち。
時には集団でのんびりとしていることもあって、
この光景には心がほのぼのとするものがありました。

 

山羊も羊も多く飼われています。
前回来た時は、車道を塞いで羊を散歩させている、
昔ながらの羊飼いを見かけました。
手には長いステッキを持っていて、まるで絵のような光景でした。
今回も牧場の中をボーダーコリーと共に走る羊たちを見かけました。

 

でも一番びっくりしたのはこれだな、山羊を散歩させてるおじさん。
首輪つけて、ちゃんと引き綱もついてた。
普通に犬のように散歩させていたんです。
このような田舎の街では、時に街中を山羊の集団が歩くこともあるそうですが、
こういう散歩は初めて見ました。
何となくなぎら健壱の「鯉の散歩」を思い出してしまいました。

 

4:ポルトガルの街角警備員たち

ポルトガルに行くと、気づくことがあります。
それは、あちこちの街角に、おじさんやおじいさんが立っているということ。
意識していなくても、何度も見かけるので、いやでも目に入るようになります。
前回ポルトガルに来た時も、いきなり初日から何人も見てしまって
「この人たち、いったい何をしているのか?」と疑問を持ちました。
どうやら「何もしていない」ようで、以来私は彼らを警備員と呼んでいます。

 

警備員は都会だけでなく、田舎にもいます。
とにかく彼らは何をするでもなく、ただ立っている。
酒を飲むでもなく、煙草を吸うでもなく、ただ立つ。
時には数人で話していることもありますが、
大概は一人でぼーっと立っています。

 

まあ仕事を引退したおじいさんたちが、のんびりしているというのでしょうか。
真夜中に時差ボケで目が覚めてしまった時、ホテルの窓から外を見たら
夜中の3時に警備員が一人立っていて、びっくりしたこともあります。
スペインでもこのような人はよく見かけるようで、この地方特有のもの?
最初は少々いぶかしく思った私ですが、今では「あ、警備員だ」と
ごく普通に見られるようになりました。
ある街で道を聞いたら、英語は全く通じなかったものの、
身振り手振りで一生懸命教えてくれて、とてもフレンドリーな警備員なのでした。

 

5:ポルトガルのスーパー

旅行に行った時には、必ずその地方のスーパーや市場に立ち寄ります。
これは日本国内でも同じで、その地方で生活している人達が
どんなものを買っているのか、どんなものを食べているのかなどが
簡単にわかるからです。特に外国のスーパーは、面白い。
日本とは全く違ったものが売られていたり、
システムそのものが全く違ったりしますからね。
ポルトガルでも何度かスーパーに寄りました。
そのうちのひとつ「INTER MARCHE」です。

 

スーパーに限らず、外国の青果物売り場では、
このように驚くほどきれいに野菜や果物を積み上げています。
下のほうのものって、取りにくくないんだろうか・・・。
色とりどりでとても美しく、果物売り場にはいい匂いが漂っていました。

 

ポルトガルは長い海岸線を持っているだけあって、
魚介類は豊富です。
スーパーの魚売り場も充実。沢山の魚が氷の上に。
右の写真は、あちこちのスーパーで普通に売られているもので
干鱈というものです。
京都に「棒鱈」ってありますね。あれと同じようなものです。

 

もう1軒よく見かけるスーパーは「Modelo」。
ポルトガル資本ではないスーパーらしいのですが、
地方に行ってもあちこちで見かけます。

 

ここで見かけたのが、このカート。いや〜これが便利なのですよ。
手で持ってもいいし、重い時にはカート用のアームを伸ばせば
簡易カートに早変わり。
カートって大きいし大袈裟だし、これだったら気軽に使える。
日本でも普及してくれないかなあ。

 

ヨーロッパのスーパーは、とかくお酒の売り場が広い。
ポルトガルといえば、やっぱりワインですね。
ワインと一口に言いましてもね、すごい種類があるんです。
それもポルトガル産のワインだけでです。
ヴィーニョ・ヴェルデだのアレンテージョだのポルトだのドウロだの、
とにかく沢山に分類されている。そして、とても安い。
さっきのカートのお手伝いもあって、しこたま買い込んでしまいました。

 

6:ポルトガルのトイレ事情


エストレモスの公衆トイレ
ヨーロッパではトイレの使用は有料ということは珍しくありません。
喫茶店に入っても、トイレの使用料は別に必要となります。
しかし喫茶店を利用しなくても、トイレの使用料だけ払えば
トイレを使えるという利点もあるわけです。
でもポルトガルは違って、あちこちに公衆トイレがあります。
利用料は無料。ただし、鍵がかかっていたりすることもありますが。

 

地図に載っているくらい大きな街では必ず公衆トイレはあります。
無料ですので、汚れていたり落書きがあったりもしますが、
大きな観光地のトイレはおおむね良好な状態です。
ただし、日本の公衆トイレのレベルを期待してはいけない。
日本はトイレに関しては、世界一ともいえるほど発達しています。
今回の旅行中、一度も温かい便座に座ることがなかったのですが、
高速道路のSAまで温便座が常備されているのは、日本くらいのものです。

エヴォラの公衆トイレ

 


モンサントの公衆トイレ
ポルトガルでは喫茶店を利用した場合でも、トイレは無料で使えます。
喫茶店のトイレの場合は公衆トイレよりもずっときれいですし、
トイレットペーパーもついています。
でもまあ、いくら無料とは言っても、トイレを借りたからには、
少々の心付け(チップ)を渡しておいたほうが、いいとは思います。
金額は個人の自由ではありますが、ベルギーでは大体0.4〜0.5ユーロ、
フランスでも同じくらいの金額が相場でありました。ご参考までに。
SAのトイレは全くの無料で大丈夫です。

 

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