EURO2008〜ポルトガル編〜

2:エヴォラ(Evora)

手作りの絨毯で有名なアライオロス。
街の中心あたりにあるラウンドアバウトのあたりに、
このようなモニュメントがありました。
街には絨毯の店がたくさん。
お店の奥では、女性たちが数人で集まって、絨毯を造っています。

 

ポルトガルの街はどこでもそうですが、
小高い丘の上には必ずお城や要塞があります。
街や周囲を見下ろすように建っています。
昔はそういうのがあって当たり前なのですが、
今もたくさん残っていることに驚かされます。
明るい日差しを受けて、かわいらしい色彩の家々がきれいです。

 

ポルトガルの名産品の一つに、アズレージョと呼ばれるタイルがあります。
かなり高価なものだそうで、既製品もありますが、デザインの受注もあります。
これは外壁がすべてアズレージョで覆われたお家。きれいですねー。
これだけ沢山の枚数が使われていると、かなり壮観です。
このようなお家はそれ程沢山ないながらも、時々見ることができます。

 

田舎の町中の道路は、こんな感じです。
信号もほとんどない。とても静かです。
それでも現地の人はかなりのスピードを出すことがあるので、
十分に気をつけた運転を。

 

さて、初日の目的地、エヴォラに到着しました。
ここは紀元前からある街で、ローマの支配下に入ったこともあり
街中に左のようなローマ風の神殿跡があったりします。
また古くから技術や文化が栄えた場所でもあり、
城外にある水道橋は、やはりローマ時代に造られたものです。
15世紀には天正少年使節団たちも、この街を訪れています。

 

城壁の近くにある聖サンフランシスコ教会です。
内部の造りは、西洋の教会によくみられるような
天井の高い、荘厳なものです。
しかしゴテゴテした感じの派手な彫刻はあまり見かけず、
意外にすっきりとした内装でした。

 

ここでも装飾に一役かっているのは、アズレージョです。
教会の内部のところどころに、美しい絵タイルが貼られています。
教会というと、何となくやや暗い印象がありますが、
ポルトガルの教会は光が大目に入って、明るい印象がありました。

 

さて、この教会の裏手というか隣には、人骨堂があります。
人骨で造られたお堂。う〜ん、何やら不気味ではあります。
入場料が必要ですが、自分のカメラで撮影する場合は、
更に所定の料金が必要です(受付で申し出ます)。

 

中はすさまじい数の人骨で埋め尽くされていました。
全部で5000体分あるそうです。
フランシスコ派の修道士の瞑想の場として利用されていたそうですが、
これだけの数の人骨、いったいどうしたのでしょうか。
説明がポルトガル語なので読めませんでしたが、
パリのカタコンブのように、墓地の整理か何かなのでしょうか。

 

壁も柱も、すべて骨です。とてもきれいに並んでいます。
縄が張ってあって、これらには近づけないようになっていますが、
昔はもっと柱の近くにロープが張られていたのだとか。
ところが見学に来た子供たちが、頭蓋骨をひっぺがしたり
色々と悪さをしてくれるというので(何という怖いもの知らずだ!)、
現在は手を触れることができない程度に縄が張られています。
ところどころ頭蓋骨がなかったりしますが、そのせいです。

 

みんなぎっちぎちに詰められた骨の中で、
完全な人体の形をしたものが2体吊られています。
これは「大きな罪を犯した母と子」なのだそうです。
死後何世紀も晒しものにされるほどの罪とは、
一体何だったのでしょうか。

 

天井画も骸骨で、いやー徹底しています。
私は平然と写真を撮影していたのですが、
私の連れのカメラがどうしてもブレが起こる。
なぜか何枚撮ってもぶれてしまい、
普通に写ったものはほとんどありませんでした。
連れは本気で怖がっていました。

 

エヴォラは街全体が歴史的な資産として世界文化遺産指定を受けています。
それでは街の様子を、少しばかりどうぞ。

 

裏通り
 
かわいらしい家
 
建て増しか?
なぜかガタガタに見える家。
お土産物屋さん。
かわいらしいものがいっぱい。

 

なぜかポルトガルの煉瓦は
中が中空になっている。
2月だというのに、
柑橘類があちこちに。
街の中心、ジラルド広場。
 
宿泊したポザーダ。
ドス・ロイオス

 

ちなみにポザーダとは、昔のお城や修道院などを改装して
ホテルとしているものを言います。
スペインではパラドールと言うと思います。
どのポザーダも歴史のある建物だったりするのですが、
建物自体は古いので、シティホテルのような快適さは望めない場合もあります。
ポザーダはあちこちにあるので、興味のある方は検索してみてください。

 

EURO2008ポルトガル編  2    

EURO2008ベルギー編     

EURO2008フランス編      

EURO2008総合編   

湯でたこの温泉めぐりへ>>湯でたこ観光局へ