EURO2008〜ベルギー編〜

2008/2/10(日)〜2008/2/13(水)

1:グラン・プラス(Gland Place/Grote Markt)

ああ、また来ることが出来た。私にとっては、3度目のGland placeです。

「世界一美しい広場」と呼ばれる、ベルギー・ブリュッセルの中心の広場。
初めてここに来た時の感動が、昨日のように蘇ります。

ベルギーやオランダでは、街の主要部分にこのような広場があります。
これらの建物は古くは15世紀頃から建てられ、いずれも長い歴史があります。
細かい装飾に彩られたこれらの建物は今でも現役で使われており、
1998年には世界遺産に登録されました。

 

向かって左、高い塔のある建物は市庁舎です。右側の、少し低めの建物は美術館。
そして真正面に見える、小さな建物の集合体は、レストランや商店となっています。
これらの建物にはそれぞれ「星」「天使」など名前が付けられていますが、
ギルドハウスの名残なのだそうです。
歴史のある建物を残すというのはとても大切なことですが、
現役で使用中というのが、さらにいいですね。

 

で、私が広場のどこから写真をとっているのかというと、このあたりからです。
ここは「ブラバン公の館」と呼ばれるところなのですが、やはりレストランやホテルが入っています。
グラン・プラスは観光地でもあるので、周囲にホテルはたくさんありますが、
広場に面したホテルは、この建物の中の1軒だけです。

 

広場に面した建物の一部は改装中でしたが、
一応雰囲気を壊さないようにということでしょうか、
このように建物のプリントされた目隠しが下げてありました。

この広場は観光の中心地でもあるので、
この周りには、かなり観光的な要素の多い場所が集中しています。

 

そして、夜になると広場全体が光に包まれて、昼間とはまた違う美しさ。
夜になっても人は絶えず、皆うっとりとした表情で、周囲を眺めています。
私も夜の冷気で顔が真っ赤になりながらも、ずっと見つめていたい気分でした。
私が初めて訪れたヨーロッパの街でもある、ブリュッセル。
私の旅行好きは、ここを最初に訪れた時から始まったのでした。

 

2:ブリュッセルの街の様子

 

ブリュッセルと言えば、有名なのはこの「小便小僧」ことジュリアン君。
世界3大がっかりの一つとも言われていますね。
何ががっかりなんだか、私にはよくわからないのですが…
だって、小さいから可愛いんじゃないのかなあ。
これで巨大だったら愛らしさがないし、グロくなってしまいますよ。
ちなみに、この近くにある「小便少女」は、なかなかのグロさです。

 

どのくらい小さいのかというと、下に見える赤い服を着たのが人間です。
本当に、赤ちゃんくらいの大きさなのが、お分かりだと思います。
人間は小さなものには本能的に愛おしさを感じることが多いので、
赤ちゃんくらいの大きさというのは、最適ではないでしょうか。

このジュリアン君の下にいるおじさんは、ここの掃除をしている最中です。
ジュリアン君の尿(?)の貯まる水瓶を洗っていました。

 

ベルギーは美味しいものがたくさんあることでも知られる国。
ベルギーワッフルは、日本でも有名ですね。
このワッフル屋さんは、最初にベルギーに行った頃から変わらずにあって、
美味しいだけでなく、ワッフルのトッピングもたくさん。
トッピング?といぶかしがる方もいらっしゃるでしょうが、
ワッフルには「リエージュ風」と「ブリュッセル風」があるのです。
柔らかい長方形の生地にクリームやフルーツが乗せてあるのがブリュッセル風。
日本でもお馴染みの、サクサクした硬めの甘い生地のはリエージュ風です。

 

個人的にリエージュ風のほうが好きなので、買うのはいつもこっち。
日本で売っているのは小さいのが主流ですが、
こちらでは私の掌よりも大きめくらいのが普通です。
大きいですよ〜、食べごたえもあって、1枚で大満足です。
寒い季節に、アツアツのワッフルを風の中でほおばると、
ああベルギーに来たなあと思います。

 

美味しいものと言えば、料理も色々あります。
グラン・プラスからすぐ近くの「イロ・サクレ」という地区には、
レストランが多数連なっています。

ですが、私は個人的には、ここは好きではありません。
はっきり言って、ガラが悪い。呼び込みもしつこいです。
昼間などに通ると、店の外のテーブルで食事をしている人がいるけど、
時間をおいて再び通ると、同じ人がまだ食べていたりします。
つまりこれは、サクラなのですね。
ブリュッセルに在住の人の話を聞いてみても、あまり良い評判は聞きません。
まあこれはあくまでも個人の感想ですのでね、そのおつもりで。

 

街角で見かけた、手風琴弾きのおじさん。
こういう楽器が街の風景に見事になじんでいます。
このおじさんの服装もナイス。絵になっていますね。
音色もどこかなつかしく、思わず足を止めて聞きいってしまいました。

 

グラン・プラスから少し歩いた場所に、このような美しいアーケード街があります。
「ギャラリー・サンテュベール」と言って、欧州で一番古いアーケード。
それほど長い通りではないけれど、雰囲気は抜群ですよ。
お店はとても美しく、天井も光を通してきれいです。

 

このアーケードには有名なお店もたくさん並んでいます。
これは日本でも有名なチョコレート屋さん「Neuhaus」。
バレンタインデーが近いためか、ハートがメインのディスプレイで、
見ているだけでもほのぼのとしてきます。

 

夜になっても、中心地近くの灯りは消えません。
小洒落たレストランもありますが、気軽に食べられる場所も多く、
食事にはそれほど困りません。
しかしブリュッセルは首都ですからね、やはり物価は少々高めかも。
でもまあ、レストランの値段も色々ですからね。
価格と内容を見て、限られた時間ですが色々な所に入ってみましょう。

  

夜が遅いとは言っても、やはり東京の中心ほどではない。
22時をまわれば、閑散としてくる場所も少なくありません。
裏通りは寂しい場所もあるので、自分なりに注意した行動を。

 


これは中央駅ではないです
グラン・プラスから歩いて10分ほどの場所にベルギー国鉄の駅があります。
ブリュッセル中央駅(Brussels Central)です。
駅は工事中でしたが、それとは関係なく汚れています。
あたりにはゴミが散乱し、駅の中には薄暗い階段に無気力に座る若者や、
汚い格好をした人の姿も見られます。
私はその光景を見た時に、胸がつまるような、言葉では言い表せないものを感じました。

なんだろう、この気持は。
ポルトガルの田舎で、生活インフラすら不十分な場所に暮らす人々を見た時だって、
こんな気持にはならなかった。
貧しさゆえに、生きる気力まで奪われてしまった人たちの姿というのは、
洋の東西を問わず、無言で、しかし圧倒的な迫力を持って、私達に語りかけてきます。
世界遺産にもなった、煌びやかな美しいグラン・プラスのすぐ近くの現実。
いまだ言葉にすることはできないけれど、この時の気持ちは一生忘れないものになると思います。

 

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