EURO2008〜フランス編〜

2008/2/13(水)〜2008/2/16(土)

1:モン・サン・ミッシェル(Mont Saint Michel)

その1:ブリュッセルからレンヌまで

フランス北部、ノルマンディー地方の海岸から少し離れた場所にある、
モン・サン・ミッシェル
名称は知らなくても、この独特の美しい形と、周囲の景観の素晴らしさで、
記憶に残っている方も多いことでしょう。
印象に残りやすいので、テレビCMなどにもよく使われています。
ホンダのシビックや、Panasonicのカーナビなどが有名かな。
Panasonicのページはメイキングビデオもあるので、
その雄大な美しさが映像で楽しめます。

 

あの光景を実際に見てみたかったので、
今回ハードスケジュールながら、1泊することにしました。
ブリュッセルのホテルを朝早く出発して、ブリュッセル・ミディ駅へ。
ミディ駅も、とても新しく奇麗になっていました。
沢山の思い出の残るブリュッセルを後にして、
この後タリスでフランスのパリ・ノルド、その後モンパルナスへ。
そこからフランス版新幹線TGVに乗って、ノルマンディーへ向かいます。

 

タリスはフランスのパリ・ノルドとベルギーのブリュッセル、
オランダのアムステルダム、ドイツのケルンなどを結ぶ高速列車です。
臙脂を基調としたデザインはとても美しく、ヨーロッパの列車の中でも
私の大のお気に入りです。
タリスの停車する駅にはこのような専用窓口が。
ケルンにはタリスの専用ラウンジもあるようです。

 

時間近くなってホームへ行くと、ちょっと埃を被ったタリスが入ってきました。
この芋虫のようなフォルム、赤と白で統一されたデザイン。
まったく何度見ても、ほれぼれしてしまいます。

 

thalysという言葉には、実は何の意味もないそうで。
このマークは人間の横顔をデフォルメしたものに見えますが、
とても速いという印象を与えますね。
速度でいくとTGVのほうが早いのでしょうが、
私の個人的な好みでいくと、やっぱりタリスが一番!です。

 

座席のシートにも、このマーク。細かい。
検札にくる車掌さんのネクタイにも、タリスのマークがついていました。

駅員さんでタリスのジャンパーを着ている人がいたんですが、
今はあのジャンパーは一般には販売していないのだそうです。
昔は売っていたのかなー、オリジナルグッズ。
スカーフとかマグとかあったら、かっこいいのに。

 

1時間ちょっとでパリ・ノルド(Paris Nord)駅に到着。
そこからメトロに乗り、モンパルナス(Montparnass)駅へ行きます。
TGVはモンパルナスから出ているのです。
時間に少々早めではありましたが、ホームに行ってみると、
すでにスタンバイしていました、TGV!
これが世界一の速度を記録したフランス版の新幹線かー。
日本の新幹線よりも、やや角ばった印象の顔です。

 

でね、このTGVが滅法長い!とにかく長い。
私の車両番号(Coach number)は19だったんだけど、
歩けど歩けど着きゃしない。
いやー、早めに来ておいてよかった。
ホームを歩くだけで、10分以上かかりました。

 

ようやくの思いで19の車両に到達し乗車したのはいいのですが、
自分の座席の番号のところに、別のおっさんが座っている…。
以前にもこういうことはあったので、声をかけてチケットを見せてもらうと、
そのおっさんのチケットも、私と同じ番号だった。つまり、ダブルブッキングです。
オンラインでコンピューター管理していて、どうしてこんなことが起こるんだかわからんが、
仕方ないので、車両と車両の間のスペース(トイレや荷物置き場があったりする)に
延々と座っていました。そこにも小さいながらも座席があるので。

 

私たちの様子を見て、わざわざチケットを見にきてくれた
フランス人の乗客のお兄さんもいました。
でもダブルブッキングはダブルブッキングです。席は埋まってます。
お兄さんありがとう、その気持ちだけで十分です(´д⊂)
途中通りかかった車掌さんに、事の顛末を説明するも、
結局解決にはならなかった…。
小さな座席に延々と座りつづけていたんで、少し疲れました。
しかしさすがTGVだな、すごい速さ。景色がびゅんびゅん
すっ飛んで行きました。

 

このようなダブルブッキングに当たったら、どうしたらよいか?
帰国してからわかったんですが、車掌にチケットの裏書きをしてもらうんだそうです。
要するに、ダブルブッキングの証明ですね。
それがあれば、払い戻しが受けられる場合がある。
私はそれを知らなかったので、払い戻しは受けられませんでした。
ま、いーか。乗れたんだしな。

そしてレンヌ(Renne)に到着。モン・サン・ミッシェルへの窓口となる駅です。

 

その2:レンヌからモン・サン・ミッシェルまで

 

レンヌの駅前のロータリーには、モン・サン・ミッシェル行きの路線バスが出ています。
でも路線バスは混むらしいし、途中でトイレが心配だし。
というわけで、今回もレンタカーに頼りました。
ここでレンタカー借りるなんて、モン・サン・ミッシェルへ行きますと
言っているようなもんですね。

 

今度の車はルノーでした。
普段乗ることのない車種2つに、この旅行で乗ったわけですが、
ルノーの方が運転もしやすかったし、燃費もよかった。
なかなかよかったですよ、ルノー。

 

モン・サン・ミッシェルへの窓口の駅と言っても、
街の規模は小さなものです。
地図を見ながら10分も走れば、右の写真のような光景に。
あっという間に、田舎ののどかな風景です。
途中からモン・サン・ミッシェルへの看板がちらほら出てきます。

 

フランスは山が殆どなく、平らな国です。
なので、車で走った印象は、北海道のようでした。
どこまでも続くまっすぐな道、見渡す限りの地平線。
これだけ傾斜が少ない土地なので、
自転車などの競技が盛んなのですね。

 

主要な道の周囲は、畑や牧場が殆どです。
時々集落があるけれど、とても小さい。
遠くに見える風車がとても和ませてくれました。
やはりここに来なければ、味わえない雰囲気があります。

 

走り始めて2時間もたったころでしょうか。

突然、道の彼方に見たことのあるフォルムが見えました。
「あーっ、見えたあっ!」と思わずハンドルを握りながら叫んでしまった。
ついにモン・サン・ミッシェルに来たのです!
子供の頃カレンダーで見て「こんなところがあるんだなあ」と、
不思議な気持ちで見入っていた、あのモン・サン・ミッシェル。
あの頃は、自分がこんな遠い場所まで来ることがあるなんて、
夢にも思っていませんでした。
今、その場所が目の前です。

 

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