EURO2008〜総合編〜

2:ホテルについて

ホテルの良し悪しで、旅行の印象もがらりとかわります。
今はネットで色々と口コミが探せるので、
十分な下調べをしていけば、大きな失敗はないと思います。
まずはポルトガルからいきましょうか。
エボラという都市で私たちが宿泊したのはポザーダの「Dos Loios」です。
ポザーダとはスペインの「パラドール」と同じで、元修道院や宮殿など、
歴史的価値のある建物を国が買い取り、ホテルとして営業しているものです。
Dos Loiosは、元修道院。外観からして、そういう感じです。

 

部屋はものすごくシンプル。
実はここ、以前にも宿泊したことがあって、
その時は一番広いスィートに宿泊しました。
そこは天蓋つきベッドで飾り付けもとても派手というかなんというか、
とても派手な部屋でありました。
古い建物を改装しているので、あちらこちらにその修繕のあとが見えます。

 

どこの国に行っても、日本ほどのトイレの設備はありません。
ごくシンプルなトイレしかないと思ってください。
ここでとても気になったのは、銃のようなものが横にあったこと。
水道管とつながっているのですが、もしかしてこれってビデ?
ここからはお湯はでないのでは…結局怖くて使えませんでした。

 

一応バスタブもありますが、24時間お湯が出るわけではありません。
柱の上に何か石のようなものが露出しているのが見えますか?
実はここは、階段の下の部分なのです。
なので壁が一部段になっており、誰かが通ると足音がして面白い。
勿論寝室のほうまで音が響くことはないです。

 

簡単なアメニティもおいてあります。
シャンプーはあるけれど、リンスまでは置いてないところがほとんどです。
私は日本からシャンプーなどを持参したのですが、これが全然泡立たない。
で、この備え付けのシャンプーを使ってみたら、しっかりと泡立ちました。
どうもこのあたりの水は石灰分が多いようなのです。
やはりその土地に合ったものを使うのが一番なんだなあと実感しました。

 

2日目、私は道に迷ってしまい、目的のポザーダにたどり着けず
泣く泣くキャンセルしました。
途中の街で、一か八か見つけたホテルに飛び込んで宿泊。
なんだか夜見ると、ラブホのようにすら見えるホテルだ。
全てに赤い照明というのが、あやしい原因かと。
でもとても近代的だったし安かったし、快適なホテルでした。
Mariarva Park Hotel Canthanheという場所にあります。

 

近代的とは言っても、ビデはいまだにこの状態。
すぐ横にバスタブがあるのなら、そこで洗ってもいいと思うんですよ。
そのほうがお湯も出るわけだし。
真冬でも冷たい水で洗うより、よほどいいと思うのですが。

 

3日目、リスボン。ここはMundialというホテルです。
ここは新館と旧館があり、今回私たちは新館のほうへ宿泊。
ポルトガルでは公共の場所での禁煙条例が出たので、
どこのホテルでも喫煙室と禁煙室があります。
どちらか希望がある場合は、予約時またはチェックイン時に
申し出てみましょう。

 

かなり設備的には整ったホテルで、
バスタブだけでなく、独立したシャワーブースもありました。
洗面所も、ダブルボウル。

 

でもトイレはやっぱりこれなんですよね。
このビデの横にかかっているタオルは、
お尻を拭くためのものなんでしょうか。
洗面所のタオルと別になっているということは、
きっとそうなんでしょう。

 

ここはリスボンの中でも賑やかな場所にあるので、
夜ホテルのテラスから眺める景色はとてもきれいでした。
路面電車がごとごとと走っていくのも眺められたし、
とても居心地の良いホテルでありました。

ポルトガルでのホテル選びは、快適さを求めるなら新しいホテルにすべきです。
歴史のある建物に宿泊したければ、ポザーダをおすすめしますが、
やはりこういう新しいところに比べると、設備的には古くなります。
どこに重点を置くかは個人個人で違うでしょうが、口コミはやはり頼りになると思います。

 

ベルギーとモン・サン・ミッシェルのホテルは別ページで書きましたので割愛。
パリでは「Madrid Opera」というホテル。
かなり賑やかな一角にあり、周囲には食べ物屋がたくさん。
なので、夜遅くまで人通りは多く、人の話し声や車の音などはよく聞こえます。
でもその分、治安的には全く問題がなさそうな場所でした。

 

窓からの眺め。やはり田舎のホテルと違って、狭いしごちゃごちゃしてます。
部屋もかなり狭かった。でもパリの物価を考えると、仕方ないです。
5分も歩かないうちに大通りに出られるので、その点も便利でした。
しかしこのホテルで一番びっくりしたのは…

 

このとんでもなく狭いエレベーターです。
人間なら2人乗ればいっぱい。荷物が大きければ、1人しか乗れない。
元が古い建物みたいなんで、無理やり作ったんでしょうな。
私がこのすぐ横にある階段を下りていると、階下から楽しそうな声。
到着したばかりのフランス人一家がこのエレベーターを待っていました。
全員が大きなスーツケースを持っています。これは…と静かに期待。
エレベーターが到着して扉が開くと、娘さんの「おお〜!」というような
声が聞こえてきました。一人ずつ乗っていったのかなあ。

 

これちょっと写りが悪いけど、ベルギーのHotel Saint Michelのエレベーターです。
これも負けずに狭い。そしてドアは手動での開け閉めでした。
機械面は日本ほどすごい設備のものは全くないのですが、こういうのも味がある。

宿泊したホテルをずらずらと並べただけで、何が書きたかったのかわからなくなってしまいましたが、
日本のホテルの基準をそのまま外国にあてはめると違ってきますよ、と。
その国の経済状態もあるし、古い建物を残すという文化もありますから、
自分の思うようにいかないこともあるかもしれません。
でも、それも一つの思い出として後で楽しめるような、そんな旅行にできたら最高ですね。

 

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EURO2008フランス編      

 

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