2009年フランス旅行記
2009/2/2(火)〜2/6(土)

〜フランス雑記・パリぶらぶら散歩〜

 

1:シャンゼリゼ大通りと凱旋門

 

フランスには数回訪れているのですが、
一般的な観光というのは、少ないほうかと思います。
今回は俗に言う「フランス観光」らしきことを少しはしてみました。
まずはやはりシャンゼリゼ大通りから行くとしますかね。

 

シャンゼリゼ大通りと言えば、やはり凱旋門ですね。
これは夕暮れが近づいている時に撮ったものです。
片道4車線くらいの大きな道路であることがわかります。
その両側にこれまた広い歩道があって、
有名なお店がたくさんならんでいるのです。

 

でもやはり美しいのは、夜のライトアップされた凱旋門です。
シャンゼリゼ大通りは全体としてオレンジ色の光に満たされています。
これだけ大きな建物が浮き上がって見えるほどの光なので、
近くで見たら相当眩しいだろうと思ったのですが、そうでもないです。

 

そしてこれが凱旋門と逆方向を見たところ。
凱旋門がなくても、照明がとても美しく感じられます。
寒い真冬ですが街ゆく人はとても多く、
パリの中心であることを、改めて思った次第です。

ところでここは人通りが多いので、物乞いもとても多いです。
しつこくはないので、無視していればスルーできます。

 

2:自由の女神とエッフェル塔

 

次にパリと言えば、エッフェル塔と自由の女神像でしょう。
一番最初にパリを訪れた時にエッフェル塔には登ったのですが、
あまりの寒さに震えていたのと、「家」という字を天地逆さまプリントしたバッグを
フランス人の女性が持っていたということくらいしか、覚えていません。
エッフェル塔と自由の女神は結構離れているのですが、
夜になるとどちらもライトアップされるので、遠くから全体を見ることができます。
こんな川っぷちを歩いていくのですが、夜というのもあって少々迷いました。
川の中心あたりに、自由の女神まで行ける遊歩道があるのです。

 

その遊歩道への入口を見つけるのが大変でしたが、
後は道に沿って歩くだけ。
すでに日は落ちて暗く、ちょっと怖そうな場所に見えますが、
私たちが行った時はジョギングしている人などがたくさんいて、
危険な感じはしませんでした。
遠くに自由の女神像が見えてきます。
この道は女神像のある場所が終点。
細長い桟橋のような遊歩道です。

 

20分ほど歩いて、自由の女神に到着しました!
えー私はお恥ずかしながら、自由の女神のオリジナルが
フランスにあるということを、つい最近までしりませんでした。
NYのがオリジナルだと思っていたのです。
お台場にこの女神像が来た!というニュースの時に初めて知ったのでした。
でも、いまだに知らない人、結構いたりして…。

 

そして、この川のほとりを歩いている時に、女神の反対側を見ると、
そこにライトアップされたエッフェル塔が見えるのです。
いや〜、やはり美しい!
でーんと踏ん張っていながら、優美な曲線を描いて頂上へ。
私は東京タワーを見るたびに、その完成度の高さと美しさに感じ入っていますが、
パリっ子たちはエッフェル塔に、同じような感情を持つのでしょうか。
エッフェル塔にはレストランもあって、夜は夜景を眺めながら食事ができるそうですよ。
私は今回は行かなかったけれど、次来ることがあったら行ってみたいもんです。

 

夜になるとライトアップされるだけではなく、
このように青いサーチライトが空に向かうのです。
雲などに反射して、きれいです。
夜のエッフェル塔に登って夜景を眺めるのもいいですが、
こうして外から美しさを堪能するというのもいいものです。

 

3:モンマルトルの丘・ゴッホの住んだ家

 

絵が好きなもんで、何度来てもモンマルトルには行ってしまいます。
今回初めて気がついた、パレットのネオンサイン。かわいい。
でも今回は「ゴッホの旅」の一部として、モンマルトルに来ました。
それは…

 

ゴッホの住んでいた家がここにあるからです。
モンマルトルは治安的にもあまり良いとは言えない場所で、
そのため昔は貧乏画家たちが集まって住んでいたのです。
ゴッホが住んでいたアパートはここ。
とても小奇麗な建物で、もちろん今でも人が住んでいます。

 

入口の横にかけられた小さなプレート。
ヴァン・ゴッホが住んでいたという内容が書かれています。
今回ゴッホの生涯を追うようにして旅をしてみたのですが、
パリに住んでいた頃のゴッホは、一番幸せだったのではないかと思います。
才能が花開いた南仏での生活にも幸福はあったでしょう。
でもゴッホがパリで過ごした時間、ゴッホには若さもあり夢もあり、
将来への溢れる思いがあったと思うのです。
このアパートの小さな部屋で売れない絵を描きながらも、
そのカンバスは幸せの色で埋め尽くされていたのではないでしょうか。

 

4:ルーブル美術館で荒木比呂彦の原画を見る

 

やはり芸術の都パリに来ていて、美術館は外せませんね。
前回はオルセーに行ったので、今回はルーブルへ…と、
そういうことではなく、ルーブルで今しか見られないものを見に来たのです。

 

勿論このような有名どころもちらちらと見つつ、
その目的の部屋を探しました。
ところが受付のお姉さんや奥にいる学芸員の人に聞いても、
その都度教えてくれる方向が違うのです。
ただでさえ広いルーブル、あっちでもないこっちでもない、と
散々歩きまわって、ようやくみつけました!

 

これです、MANGAの特別展示。
有能で、世界的に有名な漫画家たちの生の原稿が展示してあるのです。
外国の漫画家についてはよく知りません。日本からはアアアアアアアッ、
荒木比呂彦先生の原画があるのだアアアアア、ウリィィィィィィッ!
というわけで、日本でも見たことがない荒木先生の原画を見に来たのでした。

 

ルーブルは殆どのところがフラッシュさえ焚かなければ撮影OKなのですが、
ここは現在活躍している漫画家の部屋ということで、撮影禁止。
ふーんと中に入ってみてその理由がわかりました。
この展示のために、荒木先生が書き下ろしたものだったのです。

展示されていたのは、幸田露伴(第4部に出てきた漫画家さんです)。
露伴が例のジョジョ立ちでポーズを決めて、その前にスタンドが、という絵でした。
やはり絵というのは本物を見ると感動が違うものですが、マンガも同じですね。
荒木先生の力強かったり逆に繊細だったりする線を見ていると、
さすがプロってのは違うなあと、しみじみ感じ入りました。

でも…でも、ひとつ希望を言わせていただけるなら、
やはり私としてはディオさまが見たかったですねえ。
露伴も嫌いではないけれど、ディオさまあってのジョジョでしょう。
機会があれば、生原稿のディオさまを拝みたいものです。

 

オルセーにもいたけれど、勿論ルーブルにもいる、模写する人。
いつもながら、こういう美術に対してのハードルの低さは、
本当にうらやましい限りです。
画学生さんなんでしょうが、頑張ってくださいね!

 

2009年フランス旅行記・南仏 1:マルセイユ
2:エクス・アン・プロヴァンス
3:アヴィニヨン
4:シュヴァルの理想宮
ゴッホの足跡を訪ねて 1:アルル
2:サン・レミ
3:オーベル・シュル・ロワーズ
フランス雑記 1:ルーアン
2:パリ・ぶらぶら散歩
3:フランスグルメ

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