めんそ〜れ沖縄、そして離島たち 1

2009年7月30日(木)〜8月8日(土)

普段は遅めに夏休みをとる私ですが、今年は逆に早めに取ることにしました。
台風がやってこないであろう時期を狙って、沖縄へ行くことにしたのです。
GWに奄美大島へ行った時のことが忘れられず、数年ぶりに沖縄に行って、
タイやヒラメの舞い踊りを見てくることに。
夏の沖縄はいいですが、台風避けて通れませんからね。
いつもこのくらいの時期は、台風がやや少なめだということで(人から聞いた)
ちょっとギャンブル気分で、夏の沖縄に行ってきました。
沖縄本島だけでなく、他の周囲の島々も周遊。遅ればせながら、その旅行記です。

 

1−1:与那国島の海底遺跡

仕事を半休にして、夕方の飛行機で那覇へ飛びました。
その日はそのまま観光もせずに、那覇のホテルで一泊。
次の日の朝早めの飛行機で、与那国島へ
実は沖縄に行きたかった理由の一つが、この与那国島。
ここの海に眠る、海底遺跡を見たかったのです。
飛行機から見える海は、底なしに青い。
美しいサンゴ礁が、空からもはっきり見えます。

 

与那国空港はとても小さな空港でした。
沖縄では「かりゆしウェア」というアロハのような服があり、
それが正装ということになっているため、
空港の職員さんはみなさんかりゆしで出迎えてくれます。

 

東京とは違う、ぎらぎらとした熱気。
まぶしすぎるくらいに照りつける太陽のもとで、
ブーゲンビリアやハイビスカスなどの南方の花たちが
競い合うように咲き乱れています。まさに楽園。

 

私はここでホテル入船というところに宿泊したのですが、
ホテルオーナーがマリンクラブの経営もなさってます。
宿から徒歩2分の場所にある、サーウェス与那国
シュノーケリングやダイビング、観光船など、
与那国の海の観光のサポート全般を取り扱っています。

 

ここには「グラン・ブルー」で有名なダイバー、ジャック・マイヨールも訪れています。
この木と同じデザインのプレートが海底遺跡のある場所に設置されているそうです。
世界のあちこちの海に潜ってきたマイヨールはとても親日家だったそうで、
日本の海にも数多く潜っています。
晩年はうつ病に苦しんだそうですが、与那国の海での思い出が、
彼の人生のメモリアルポイントとして、美しく輝いていればいいなと思います。

 

これが与那国の海底遺跡の模型です。
このような階段状の大きな岩が沈んでいるのです。
発見されたのは近年のことですが、これは本当に何なのでしょうか。
数年前にテレビでこのことを知り、古代のロマンに胸がどきどきしました。
それを私が実際に見ることができるなんて。
直前になっても、まだ信じられない思いで一杯でした。

 

遺跡ポイントは、港の反対側にあります。
与那国島は切り立った崖の多い島で、船がつけられるのはごく一部。
そのため、この船で島をまわりこむようにして、遺跡のポイントまで行きます。
見渡す限り壮大な海原を、この船でガンガン進んでいくのですが、
波の状態にもよるのですが、30分ほど乗るので、結構酔います。
海に入ってからも波で酔って、すんでのところで吐くかと思いました。
酔いやすい人は、酔い止めを飲んでおくとよいでしょう。

 

さて、ポイントに到着。ウエットスーツも着て、準備万端。
深い場所なのでちょっと怖かったですが、そんなこと言ってられないので、
目をきつく閉じてえい!っと踏み出しました。
そして水中で再び目を開けると…目の前に、あのテレビで見た遺跡がありました!
今、私の目の前に海底遺跡がある。
どのくらい昔かわからないけど、ここにいた人たちが残したものが、確かにある。
感動のあまり呼吸するのを忘れてしまったくらいでした。

 

階段状になっている場所や、広場のようになっている場所もある。
人間の作ったものとは言い切れませんが、
かといって自然に出来たものでは絶対にない。
なにしろ、きれいに切られた状態の石が重なっているのであって、
自然にこんなものができるはずがない。
今後解明が進んでいくのだと思いますが、
私にはやはり人工物としか思えませんでした。

 

泳いでいる間、インストラクターのお姉さんが
ずっと付き添ってくださいました。
救命胴衣を着けてはいるのですが、やはり素人ですからね。
そばに慣れた方がいてくださったので、安心して泳げました。

 

石切り場で切ったようにきれいに切られた岩や、柱や杭の固定のためにあけられたような穴もあります。
この写真だとわからないかもしれませんが、かなり大きなものですよ。
私は今回はダイビングではなくシュノーケリングで、水面近くから見下ろした形になりますが、
目の前に広がる巨大な岩は圧巻でした。
ダイビングができれば、実際にこの遺跡の上を歩いたりすることもできるのですね。

 

次の日、この遺跡を船の中から見ることができる観光船に乗ったのですが、
やはり実際に自分の目で見てしまった後だったので、
これだけだと多少物足りなさを感じました。
遺跡はしっかりと見ることはできるのですが、感じることができなかったのです。
これから海底遺跡を見に行く予定のある方は、できるなら直接見たほうがよい。
あの圧倒的な存在感を感じるには、やはり海に潜ってみたほうがいいですよ。

実は与那国島のピークシーズンは夏ではありません。1月頃です。
その頃になると、シュモクザメの大群が、このあたりに押し寄せるそうです。
勿論その案内もしてくださいますので、与那国への旅行を考えている方は、
サーウェス与那国へ問い合わせてみてくださいね。

 

1−2:日本最西端の夕日と牛馬街道

 

日本の一番端っこにある与那国島。
日本の本土よりも、台湾のほうが近くにある島です。
やはり最西端に来たんだもの、最西端の夕日を拝みたいものです。
急遽予定になかったレンタカーを借りて、その岬まで行ってみました。

 

ちょうど夕日が沈むころでした。夕日のあたりに、何かが見えます。
晴れた日には台湾が見えるそうですので、台湾なのかなあ。
で、台湾がはっきりと見えると、その少し後に台風が来るとか。
結果として台風来ましたからね、やはりこれは台湾だったのでしょう。
台湾は一度行ったことがあるのですが、飛行機で4時間くらいでした。
その国が今、見える場所にある、というのが、とても不思議に感じられました。

 

夕日の沈む少し前、岬の近くを走っていると、放牧されてる牛を発見。
おとなしいなあ、これから帰るのかなあと思っていたら…

 

今度は馬発見。あれれ?と思いながらそのまま進んでいくと…

 

すごい数の牛や馬が同じ方向に向かってのんびりと歩いています。
どうもこれは、日中は放牧させておいて、夕方になったら
牛馬に自主的に牧場に戻るよう、習慣づけているようです。
かなりの数でしたよ。見応えあります。
牛馬糞もかなり落ちていますので、気をつけて運転を。

 

脱走してしまわないのかと思うでしょうが、
牛馬が動き回るスペースの端っこには
テキサスゲートが設けてあるので大丈夫。
このように車の進路をふさいでしまったりしてますが、
ここは気持ち的に牛や馬が優先だと思うので、
後をついてのんびりと走りました。
ここは沖縄。沖縄のペースに合わせなきゃね。

 

このようにヤギが普通に見られるのが、やはり沖縄だなあと思います。
たった一泊でしたが、そうとは思えない充実感がありました。
濃い一日を過ごしたなあ、という感じです。
日本は本当に広い。そして奥が深い。
日本に居ながら、自分の知らない日本がまだまだ山ほどあるわけです。
そのうちのどのくらいまでを、自分の目で見て、感じることができるのでしょうか。
海底遺跡を見た感動とともに、色々な思いに包まれた一日でありました。

 

それから、お酒がお好きな方へ。
与那国島は日本で唯一、60度のお酒の製造が許されています。
この度数は、当然日本一。
沖縄本島でも購入はできるみたいですので、
好きな方は探してみてはいかがでしょうか。
私も買って帰りました。現地で飲んだほうが美味しいかもしれないけど、
60度となるとびびってしまって、現地では飲めませんでした…。

次は、西表島です。

 

めんそ〜れ沖縄 そして離島たち
与那国島
2−1・2 西表島バラス島・鳩間島・シュノーケリング
2−3・4 西表島民宿モンスーン・由布島
3−1 石垣島体験ダイビング
3−2・3・4 石垣島パナリ島・ナイトカヤック・青の洞窟
4−1・2 美ら海水族館とパイナップルパーク
4−3 ゆいレールと牧志公設市場

 

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