めんそ〜れ沖縄、そして離島たち　２

２−１：西表島　バラス島

ヤマネコ注意の交通標識のある西表島。 イリオモテヤマネコのいる南の島、という以外に この島についての知識はほとんどありませんでした。 行くにあたって調べていると、やはり色々とあるものです。 シュノーケリングを中心に、観光ポイントをまわることにしました。

西表島のシュノーケリングスポットの目玉はバラス島。 これは港から船で１５分くらい行った場所にある小島です。 この周囲が浅めのシュノーケリングポイントで、 日帰りツアーの小さな船がたくさんやってきます。

この島、とても小さな島なのですが、ちょっと変わっています。 島は全部サンゴの死骸で出来ているのです。 これは誰かが寄せ集めたわけではなく、潮の関係で自然に出来たもの。 世界でも珍しい現象だそうです。 遠くから見ると砂浜のように真っ白で、素足で歩くととても痛いです。

このように、あちこちの小さな旅行会社が 船でお客さんを運んできます。 船がつけられる場所は決まっているようで、 その反対側（島の）で主に潜りました。

海の中は、こんな感じです。素晴らしいですね。 与那国の深い海とは違って、サンゴが日光で光っています。 カラフルな熱帯魚もたくさん泳いでいて、本当にきれい。 竜宮城とは琉球のことだという説もありますが、本当にそうかもしれません。

サンゴも色とりどりで花のように美しい。 遠くに見える魚影も、黄色かったり青かったり。 水面のゆらめきに動く光がサンゴを照らし、 まさに息をのむ美しさでした。

そして沖縄の海の魚で一番のアイドルはというと、 やはりこれ、カクレクマノミでしょうね。 日本には６種類のクマノミがいますが、 運がよければ全種類沖縄で見られるそうです。 でも、かなり深い場所にいるクマノミもおり、 シュノーケリングだけだと難しいかもしれません。

バラス島は西表島からかなり離れた場所にあるため、 泳いでいくことはできません。 島には沢山の日帰りツアーを催行している会社があるので、 そこで半日なり一日なりのツアーに申し込んでください。 シュノーケリングのセットも貸してくれます。 足のフィンや手袋がないと、怪我をする恐れがあるので注意しましょう。

２−２：鳩間島とその周辺

沖縄県には小さな島がたくさんあります。 西表も小さな島ですが、もっと小さな島もある。 竹富島とか鳩間島とか大神島とかですね。人口もとても少ないです。 今回オプショナルツアーでバラス島に行った後、鳩間島に寄りました。 が、私が島に着いた時には島はお祭りの真っ最中でした。 日本各地にみられる盛大なお祭りではないですが、 参加できるのは島民だけの、昔から続いている伝統的なお祭りです。 そのお祭りの行列が見える間は島に上陸出来ないので、 お祭りが一段落するまで待って島に上がりました。

みんなお祭りに行っているのか、人と会わず静かです。 港の周辺は整備されているのですが、 島の中へ歩いて行くと、このように未舗装の道になります。 照りつける日差しと、くっきりとした影。 道の砂が反射して、目が痛いほどでした。

バナナが自然に実り、無人販売所には星砂。 沖縄の無人販売所は、トロピカルフルーツが多いです。 しかしその他は何もなくて、さっさと海に戻ってしまいました。

船に戻ってお昼をいただいてから、別のシュノーケルポイントへ。 何も目印のないところで、どのあたりかはよくわからないのですが、 ２０分くらいの場所でした。 ここはバラス島よりも少し深いものの、十分に海底に日光が降り注ぎ、 サンゴの森が鮮やかに照らされていました。

そしてここでもアイドル、クマノミ。 小さいけれど、鮮やかな色なので、目立ちます。 イソギンチャクの間から現れるさまはとても可愛い。 とぼけた顔もまた愛嬌です。

周囲はまさにサンゴの森。 サンゴの成長は遅く、１年で１〜２ｃｍしか成長しなかったと思います。 これだけ大きなサンゴになるまで、一体どれくらいの年月を要したでしょうか。 最近はサンゴが死にかけているとか、天敵のオニヒトデの大発生とか、 海上基地のためにサンゴ礁がなくなるとか、そういう話をよく聞きます。 私はそういうことに対する政治的な運動はどうも胡散臭くていやなのですが、 このサンゴの海をこのままで守りたい、という気持ちは私にもあります。 自分の目で見て触れて、この海の歴史をしみじみと感じる時、 やはり守らなければならないものは沢山あるのだなあと改めて思いました。 願わくば、このサンゴ礁が私が再び訪れた未来にも、 今と同じように成長していて、私を迎えて欲しい。心からそう思います。

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