2010年夏・沖縄〜宮古・西表・離島たち〜
2:西表島
2−1:ナーラの滝
さて2度目の訪問となります西表島。 宿泊したのは前回と同じモンスーンさんです。 前回宿泊して様子がよくわかっていたのと、まだ未参加のツアーもあったから、 今回はのんびりと4泊しました。 まずは一番大変といわれているオプショナルツアー「ナーラの滝」。 ほぼ1日がかりのツアーです。ナーラとは「幻」の意だそうです。 |
何が大変かというと、行きつくまでが大変。 まずはカヤックで2時間ほどマングローブの水路を行きます。 2時間って簡単に言うけど、2時間ですよ。 途中少しは休憩時間がありますが、ほぼ漕ぎっぱなしの2時間。 いや〜これ、結構な運動量になりますよ。 それだけに漕ぎ切った時には、本当に気持ち良かった。 |
水路の両脇にはマングローブが植わっていて、 そこから水までのわずかな空間が干潟となっており、 そこでシオマネキ(写真)やミナミトビハゼなどを見ることができます。 ハゼがねー、そりゃもう可愛いんですよ、ぴょんぴょん跳ねて。 カニもあっちこっちから出てきて、干潟の上はとても賑やかです。 |
そんなこんなで2時間漕いで、ようやくカヌーの終わる場所へ。 ここのあたりに係留し、あとは登山道を歩きます。 帰る頃には引き潮になっているそうです。 |
歩きだそうとすると、天然記念物のキノボリトカゲが! 体長は10cmないくらいで、すごく素早い。 この写真が撮れたのが、奇跡なくらい素早い。 出来れば触ってみたかったけど、とても無理でした。 でも、見ることができてよかったです。 |
登山道といっても、細いながらも道はあり、 ちょっとしたハイキングコースくらいです。 登りの傾斜もそれほどきつくなく、 私は島草履で行ってきました。 |
そんな山道を30分ほど歩くと… 遠くのほうから滝の音がして、見えてきました! 幻の滝が、幻ではなく、今目の前にあります。 ここまで来ると嬉しくて、半ば駆け足で近付いて行きました。 |
これが下から見上げた「ナーラの滝」。 左下のほうに、写っている人と比べると、 大体の大きさが分かるのではないでしょうか。 何段にも落ちてくる水はまさに白糸のようです。 西表は海だけでなく、山も楽しめるのが最高です。 |
一番下の滝つぼのあたりは少々深いですが、 それ以外の場所は意外に浅いです。 ここでシャツを脱いで(下には水着)、早速滝つぼ向かってダイブ! は浅いので出来ず、ばしゃばしゃ歩いて行きました。 水はそれほど冷たくなくて、長く入っていても寒くならず、 その気になれば一日遊べる場所です。 この滝を見上げながら食べたおにぎりが、本当に美味しかったです。 |
こんなオハグロトンボがあちこちで見られました。 思えば私がまだ子供の頃、近所の空き地にあった沼に、 このくらいのトンボはまだ沢山いたものです。 今ではすっかりトンボ自体も見ることが少なくなりました。 このトンボを見ながら、自分の生活で増えたもの、そして 代わりに失ったものの数々を思わされました。 |
さて、またまた登山道を歩いて下ってきて、 再度カヤックで2時間ということになるのですが、 行きは潮が満ちていたのが帰りには引き潮となり、 行きにはまっすぐに進めた水路が、あちこち乾いて蛇行しており、 その分遠回りとなるのでした。 できるだけ水のある場所へ場所へと漕いで行くことになります。 |
行きにはすっかり水没していたマングローブの根っこ部分も、 もうこんなに見えるくらいに潮が引いています。 最後のほうはこんなしてカヤックを人間が引っ張ることに。 くたくたになりましたが、心地よい疲れでした。 宿に戻ってから疲れた体をハンモックに預けてうたたね。 最高! |