2006年2月


2006/2/28(火)
なんと、秋田県の金浦温泉が、本日をもって廃業するというニュースが飛び込んできた。
寝耳に水。この間泊まったばかりなのに。今日、本家にアップしたばかりなのに。
経営は秋田県共済組合なのだそうだが、他事業の累積赤字などもあり、債務が膨らんでの廃業らしい。
なんつーことだ。あんなにいいお湯なのに。あんなにご近所さんに愛されていたのに。
しょっちゅう来ていたらしい人たちは、今後はどこへ行くんだろうか。あの近くには沢山温泉あるからなあ。
でもここのお湯のよさはぴか一だったのに。
こういうニュースを聞くと、本当に哀しい。自分が一度行ったことのある場所、特に宿泊した宿というのは、
色々と愛着があるものだ。真夜中にたった一人で入ったお風呂や、大勢の人で湯気もうもうになったお風呂を思い出す。
たった1泊だったけど、ここで年も越させてもらったし、本当に泊まってみてよかったなと思える宿だった。
お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

2006/2/25(土)         連載開始
このサイトの本家である「湯でたこの温泉めぐり」の表紙にも大々的に書いたが、こちらにも書こう。
下町情報誌 深川」さんで、連載を始めることとなった。今月号が、記念すべきスタート。
題名は「ざぶんっ!と銭湯めぐり」。そう、今度は銭湯。温泉銭湯に限らず、とにかく銭湯をレポートする。
私は温泉に限らず、共同湯というものが大好き。日本の偉大な文化の1つだと思う。
でも昨今は内湯が行き渡っており、銭湯はどんどん少なくなっている。
少しでも役に立てたら・・・という思いもあり、「深川」さんの協力も得て、連載開始と相成った。
webのように勝手に始められるものと違って、やはり紙面というのは多少緊張する。
「下町情報誌 深川」は、偶数月25日発売。見かけたらよろしく。

2006/2/24(金)          デジタルの闇
心霊写真という単語を耳にしなくなって久しい。私が子供の頃には、「恐怖の心霊写真集」なんて本まであったものだ。
子供向け雑誌の最初のグラビアページには、2重写しなんだか手ぶれなんだかよくわからないような、心霊写真が沢山載っていた。
心霊写真が瞬く間に姿を消したのは、やはりデジタルカメラの普及だろう。
素人でも簡単に細工が出来てしまうわけだし、「デジカメで撮った心霊写真」なんて、信用する人が居るはずがない。

しかしそれだけではなく、「デジタル」というのは、そのような「得体の知れないもの」を受け付けない何かがあるように思えてならない。
本当はそれこそが、心霊写真がこの世から消えていった原因だと思う。
昔、岩崎宏美の歌のバックに、なんだかよくわからない声が入っていると大騒ぎになったことがあった(私も聴いたけど、よくわからなかった)。
あれもレコードだからこそ起こった出来事であって、デジタル技術で録音されたCDでは、あのようなことは起こらない。
それは「事実」として起こらないというだけでなく、皆の心の中に「デジタルで超常現象が起きる」ということを受けとめる感覚がない、と思うのだ。

今から十年以上前、私は夜中、仕事中に仮眠をとっていた。部屋を暗くしてうとうとしていたら、なにやら胸の辺りがとても重い。
何者かが乗っているかのように体が圧迫され、なにやら息遣いすら耳元で聞こえる。しかし、人間の重さではない。
体は恐怖で動かない。幽霊など全く信じていないので、これが幻覚であることは自分が一番よくわかっている。それでも怖いのだ。
どうすることもできないまま、数分が過ぎた。でも、大丈夫。なぜなら、もう少しすれば、目覚ましが鳴るはずだから。
目覚ましのピピピピという電子音さえ鳴れば、全ては解決する・・・と私は考えていた。心臓バクバクいわせながら。
なぜデジタル音がそのようなものを打ち破る効果を持つのか、というのは説明できなかったが、なぜか私はそれを信じていた。
そして、目覚ましが鳴った。体が動かなかったはずなのに、ぱっと飛び起きた。勿論自分の周りには、誰も居なかった。

写真に自分達が許容しないものが写ってしまう恐怖と、自分が写らないことによっての結束の崩壊に対する恐怖、
そして写真に記憶を代行させたがために、レトリックが減少していく恐怖が、心霊写真ブームという形になって現れたのだ、と
浅羽通明が著書の中で「現代における写真」を解き明かしている。
(幻冬舎文庫「天使の王国」の「複製技術時代の心霊写真  全自動カメラによる自己認証」より。)
浅羽がこれを書いた時代には、まだデジタルカメラは無い。写真館の暗闇を通過しないと、何が写っているのかわからなかった時代の写真と、
撮ったその場で画像の確認が出来るデジタルカメラでは、全く捉えられ方が異なる。
デジカメには、全てを数字だけで表すという、超常現象の介在し得ない「デジタル」という概念しかない。これは大きい。
暗室の現像液の中で、徐々に姿を現してくる銀塩写真と、撮ったその場で映像の確認をして、失敗だったらすぐに捨てられるデジタル。
データとしての存在と形としての存在という違いも、かなり影響しているのではないか。

この流れにあわせて、デジタルの概念を利用しての、新しいホラーも生まれてきている。「リング」は、その先駆けとも言える作品だろう。
私もこのシリーズは全て読んだが、なぜか本当に恐ろしかった。貞子が恐ろしかったのではない。では、何が?
・・・未だに模範解答が見つからない。ただ言える事は、それまで写真館の暗闇から、少しずつ浮かび上がってきていた恐怖と同等のものが、
デジタルにも確実に存在する、ということだ。しかしそれは、同等のものではあっても、同じものではない。
人間は想像の範囲を超えてしまうとリアルな恐怖を感じられなくなるので、それだけデジタルが身近になったということなのだろう。
新しい概念が生じれば、それに対応したホラーや都市伝説が生まれる。人間の想像力と順応性というのは、なかなかすごいものだと思わされる

2006/2/22(水)
地球の重さって、変化しないんだろうか?勿論、隕石が落ちてくるなど、宇宙から余分なものが来れば重量は増えるし、
反対にロケットが飛んでいけば、重量は減る。そんなことをしない場合は、重さは理屈の上では同じまま?

質量保存の法則というのがあるので、物質が色々な化学反応を起こしても、重量は変わらないはず。
この理屈だけでいくと、ずっと変わらないと思えるが、無機物はともかく有機物はどうだろう?細胞は分裂したりして、増えていくし。
でも生物が生長するのに必要なエネルギーは、どこかから持ってこなければならないので、それは自然から調達することになる。
その生物が生長したり代謝したりするエネルギー分は、自然界から減少しているわけで、物質の存在自体がエネルギーとなるのだから、
それもプラスマイナスゼロということになりはしないか?
しかし、太陽エネルギーが延々と地球に注がれているということを考えると、重量はプラスに傾いていると考えたほうがいいのか?
太陽から受けるエネルギーと、地球が宇宙空間に放出するエネルギーの収支バランスはどうなっているのか?
人間のような大きな生き物がこれだけ増えてしまうと、その分だけ自然界のものは少なくなり、結局重量のバランスはとれるんだろうか?

・・・・なんてことを、小学生の頃から考えている。馬鹿だと?ええ、馬鹿なんです、はい。

2006/2/21(火)
ある職人さんを訪ねたところ、玄関の虫かごに植物で作ったバッタが入っていた。
良く出来ているなあ、さすが職人、器用なものだと思っていたら、なんと奥様の作品だとか。
ススキで作るんだそうだ。素晴らしい出来。
帰りに1匹、持たせて下さった。水分を補給しないと干からびてしまうそうで、
ビールの缶で作ったオアシス篭も一緒。毎日水を補給しながら、眺めています。

2006/2/16(木)          今日のはなちゃん
今日は雨だったので、地面が濡れている。
いつものように、気持ちよく寝転がってのお昼寝は出来ない。
だからといって、座ったまま昼寝するのもなあ。
はなちゃん、お前は一応野良猫なのだよ。野生の自覚を持ちなさい。
そこまで丸くなるまで太ってしまうなんて、普段どんなもの食べてるんでしょうかね。
かわいいけどさ。

2006/2/15(水)
http://www.infofreako.com/jad/enpitsu.html
鉛筆彫刻のページなんだけど、世の中にはとんでもないことを趣味にしている人が多く存在することを、改めて実感。
好きでやっている人には、何事もかなわない。

2006/2/14(火)
本日は世間様でいうところの、バレンタインデー。電車でもそれらしい可愛い紙袋を持った女性が居た。
これは私の勝手な意見であるのだけど、バレンタインに乗じての告白ってのは、似合う年齢があると思う。
村下孝蔵の「初恋」のような、まだ異性に対する感情があのレベルという、要するに子供。子供じゃなきゃ、絵にならない。
異性に対する漠然とした憧れがあって、おつきあいをするということにも憧れがあって・・・全て漠然とした憧れで。
どろどろした現実のことは全くわからなくて、ただ憧れだけが膨れ上がっている、そんな青い女の子がチョコを渡すから様になるのであって、
何もかも知ってしまって、落ち着いちゃった大人の女性がチョコで告白ってのもねえ・・・・。
「愛」という字書いて、震えてるようじゃなきゃだめですよ。「愛」と聞くと、ホストクラブ思い出して震える人もいるだろうが、それじゃ駄目。
まあ消費の殆どのチョコが義理チョコと呼ばれるものなんだろうから、そんな真剣に考えるほうが馬鹿らしいのかも。こんなイベントなんて、楽しんだ者勝ちだね。
いい年してチョコを万引きするおっさんもいたらしいから、必死な人は必死なんだろうが。しかしあのニュースは泣けた。情けなくて。

2006/2/13(月)
散歩の途中で見つけてしまった、すごい建物。
下の茶色い建物が古いんだけど、それを壊すことはまかりならなかったのか、
他にも事情があるのか知らんが、とにかく古い建物を傷つけずに増築したかったらしい。
で、このように新しい建物に足を生やして、それで古いのをまたがせるようにしたわけ。
下の建物だって4階建てだから、それなりの高さがある。それをまたいでるんだもの。
この柱だって、かなりの太さ。相当なもんですよ。
「古いのはそのまま残そう」「よし、じゃあまたがせよう」って、その乱暴な発想がすごい。
そして作っちまうのは、もっとすごい。
ところでこれ、容積率とかどうなんの?

2006/2/12(日)
旅行先でアピオスを売っていたので、買ってきた。
随分前に食べたことがあるんだが、しばらく食していない。片手山盛りくらいで、220円。高いか安いか。
大型のどんぐりという感じの大きさ。形もどんぐりみたい。
当然このサイズで皮をむいたらなくなってしまうので、たわしなどでよーく洗って、鍋にそのまま放り込む。
ジャガイモとサトイモの中間くらいの粘り具合。なかなか美味しかった。
これは別名「ホドイモ」。本来はアメリカのイモなんだそうだが、林檎の苗などにくっついてきたらしい。

洗って加熱するだけで食べられるんだから、ものぐささん向きだよね。私にはいいかも。
またどこかで売っていたら買ってみよう。

2006/2/11(土)
今日は万世橋の交通博物館へ行ってきた。ここでは書ききれないので別ページ。
さようなら、交通博物館

2006/2/10(金)
秋田の鶴の湯温泉と孫六温泉(どちらも乳頭温泉郷)で、相次いで起こった雪崩事故。
私も年末年始を秋田で過ごしたんだが、確かに雪の量は半端でなかった。それにしても・・・・。
先日の泥湯温泉の事故といい、見事に全部秋田県。新幹線も止まっちゃったし。
全部雪が原因で起こった事故で、いかに今年の秋田の雪が凄いかということがよくわかる。

宿とお客、どちらにとっても、不幸な事故だと思う。

2006/2/9(木)             
年々寒さに弱くなっていくように思う。自分が子供の頃のほうが、確実に気温は低かったはずなのに、今のほうが寒い。何故だ。
ああ、冬眠したいなあ。私の夢は冬眠すること、第3の腕となる尻尾を持つこと、光合成が出来るようになることです。

2006/2/8(水)
太田裕美の名曲「木綿のハンカチーフ」の舞台というのは、一体どこなのか?
「東へ」ということを考えると、関東の人間はどうしても「あなた」は「就職のために上京した」と考えるわけだが、
関西や九州の人間がこの曲を聴くと、「あなた」はどこからどこへ移動したと感じるのか?大阪?福岡?

歌詞から探り出せる情報は、@東へ進む列車に乗って行ける都会である(途中乗り換えも可)
A木枯らしのビル街がある都会なので、1970年代ということを考えると、政令指定都市レベル
ということくらいか。このことから考えられる土地というのは、
余市、然別あたり→札幌 / 山形→仙台 / 岡山→神戸・大阪 / 佐賀→福岡 / 伊賀→名古屋 / 静岡・山梨あたり→東京
と、このくらいのパターンしか思いつかない。それぞれの土地に暮らす人は、やはりこれらの都市を思い浮かべるのだろうか。

それからどうもこの歌には、漁村というイメージが湧かない。のどかな山村で暮らす若い女の子の歌のように感じて仕方がない。
この点も、疑問だ。漁村で生まれ育った人がこの歌を聴くと、やはり「あなた」を待つ少女は海辺で涙を拭いているところを想像するのかな。
私は東日本の人間なので、静岡の山側の村から東京へ、もしくは山形から仙台へ、というのが、一番気分的にしっくりくるのだが。
一度あちこちの人の意見を聞いてみたいものだが、馬鹿にされそうで聞けないでいる。

そんなことを考え始めてから、実は数年たっている。馬鹿?ええ、馬鹿なんです、はい。

2006/2/7(火)          久々の名古屋登山

いやー、きつかった。久しぶりの名古屋、久しぶりの登山。遭難するかと思った。

前回は写真上のチョコバナナスパ、今回は下のイチゴスパにチャレンジ。
連れが食べていたピラフに添えられた福神漬けを残しておいてくれており、
食べている途中できつくなったら、それをつまみながら登頂する予定だったのだが・・・・。
突然店員さんが現れ、「こちらお下げしますねー」と、福神漬けの乗った皿を持ち去ってしまった。
わわわわわ私の福神漬けええええええ!!!!
今年一番の精神的ショック、心の支えがなくなってしまって、もはや気分は遭難。
テーブルの塩を手のひらに振ってなめながら、なんとか登頂しましたとさ。

この日は体調がいまひとつだったということもあり、いつもの調子が出なかったなあ。
小倉抹茶スパやチョコバナナスパのほうが、イチゴスパよりも絶対にきついはず。
どちらもすんなり食べきったのに、こんなところで躓くとは。油断なりませんな。山、恐るべし。

・・・と書いたら、後日連れに怒られました。「自分一人で登頂したかのように書くんじゃないっ!!」
ああそうですよ、私一人では登頂無理でしたよ、後半は殆ど手伝ってもらいました。
これってやっぱり登頂にはならない?単独登頂ではないけど、登頂は登頂だよね?
駄目なら駄目でもいいや。まあ、残さないですんだだけよかった、ということで。

2006/2/6(月)
数日間旅行へ行っていた。勿論温泉めぐりがメインなのだが、温泉に関しては温泉めぐりのページで後日。
愛知から飛騨へ抜け、最後は乗鞍高原まで足を伸ばしたのだが、いや〜すごい雪!道路も氷結してるし。

で、宿に携帯を忘れました・・・・何たる失態。

2006/2/1(水)             本日のデザート
先日届いた、須崎の鍋焼きプリンビッグサイズ。本日のデザートとした。
なかなかよく出来てるのよ、これ。卵は生クリームと黄桃、麺はカスタードクリーム、
おつゆはカラメルゼリー、竹輪はシュークリームの皮、らしい。
甘さは控えめなので、結構楽々食べられた。
これ、パーティーなんかの時にいいかもね。パーティーなんざ、おそらく一生しないけど。

 

湯でたこの温泉めぐりへ>湯でたこ観光局へ>>過去ページへのリンク