2006年11月
2006/11/25(土) 神代温泉の危機 |
能越自動車道の工事に伴って、富山県氷見市の「神代温泉」の湧出量が減少しているというではないか。なんつーことだ。 神代温泉に関しては、こちらのページを。 あのざかざかと出ていたお湯がわずか35L/分まで減ってしまったなんて。本当に地下の水脈というのは、ちょっとした工事の影響でも受けるのだなあ。 神代は、本当にいいお湯だ。素晴らしかった。浴用に丁度良い温度、強い鉄臭、成分の濃さを感じる味。どれをとっても申し分なく、わざわざ来た甲斐があったと感じたものだ。 富山では他にも林道温泉が河川工事の影響で炭酸がうすくなっている。富山の温泉だけが工事の影響をうけやすいわけではあるまい。他の県でもそういうことは沢山あるのだろうが、ニュースにならないだけなので、知られていないのだと思う。しかしニュースにならなくてもその裏では、温泉の出方が変わってしまったために、廃業を余儀なくされたりした温泉経営者と家族がいるのだ。その一家の生活プランが大きく変わってしまったというのは、やはり大変なことなのだ。 工事のために変化してしまった水脈を元に戻すのは、容易なことではないだろう。神代温泉の経営者の生活そのものも心配ではあるが、あんなにいいお湯が出なくなってしまうというのは、大きな意味での損失だ。神代温泉は、やたら規模を広げるでもなく、あの温泉の湯量や特徴を最大限に生かすような方法をとっていてくれた良心的な宿だ。やはりあの人たちに、今後も温泉を守っていって欲しい。なんとかもとに戻って欲しいが、もう無理なのかな・・・。 |
2006/11/24(金) このまま法制化なら犯罪者続出 |
政府の知的財産戦略本部とかいうところが、海賊版をダウンロードすることを全面的に禁止する著作権法改正に着手するそうだ。 え〜と、この知的財産なんとかという集まりの中の人たちは、どうしてこういうことを発表もしくは決める前に、専門家の意見を仰ごうとしないのでしょうかね?専門家じゃなくても、「海賊版をダウンロード」することを避けることの難しさは、よくよくわかっているはずだが。おそらくネットに暗い人たちばかりなのだろう。だからこんなアホな文言が飛び出してくる。 ダウンロードしないで、どうして海賊版だってわかれというのか。「これは海賊版です」って書いてあるわけじゃあるまいし。 ブラウザで見るということは、ダウンロードするということだ。ダウンロードしなければ、見ることは出来ない。おそらくこのなんとか本部の人たちは、各個人のPCに保存するということがダウンロードだと思っているのだろうが、普通にネットの知識がある人たちがこのニュースを聞けば、「んな馬鹿なこと」と感じる。それが当たり前の感覚だ。 仮にも法として整備しようというのなら、言葉は正確でなければならない。本当に法整備するつもりなら、きちんと専門家、もしくはヲタクの助言を得ることを勧めたい。英語の論文を提出する前に、ネイティブチェックを受けるようなものだ。絶対にやって損はないはずだが、ヲタの知識量というのは専門家をも凌駕する場合があるので、この人たちはとてもついていけない気もする。 海外などで妙な日本語看板を見るたびに、同じことを思う。日本人が全く見つからない環境でもあるまいし、何故ネイティブチェックを受けないのだろうか。特に日本語は漢字を含んでいるから、読みが同じだからといって意味の違う漢字を使ってしまうと、笑いものになってしまう。 ま、看板程度なら愛嬌で済まされるだろうけど、法律ともなるとそうもいかない。YouTube見る楽しみを、私から奪わないで下さいね。 |
2006/11/23(木) 夕張 |
夕張市、大変そうだなあ。夕張メロンで有名ではあるけれど、それほどの規模の市ではないはずなのに、360億円の借金とは。住民サービスがとてつもなく下がることは目に見えているし、具体案にもそれは現れている。バス代4倍とか、図書館や市民会館の廃止、養老院の閉鎖など。固定資産税、市民税なども当然上がる。 ここまでになってしまった原因の一つである無駄な箱物をどんどん作った以前の市長は、責任を問われないんだろうか。少なくとも、彼の年金なんぞは必要最低限を残して残りは全部納めてもらって(というよりも強制徴収しよう)、無駄なことすると後々まで責任をとらされるよという見本となってもらわんと。他の市町村に対する「見せしめ」の意味もあるという夕張市の再生なのだから、そういう点も見本となるようにしてもらうと、もっといいのではないかと。おそらく夕張市民は、反対しないと思うのだがどうか。 夕張市は炭鉱の町だった。炭鉱で栄えたと言っても、北炭夕張の事故のような悲惨な出来事もあった。注水が始まった日、夕張の町にはサイレンが鳴り響いたと聞く。まだ坑内に残されている人たちの家族は、そのサイレンの音をどんな思いで聞いたのだろうか。胸が切り裂かれるような話である。 炭鉱が駄目になって、夕張の町は活気を失った。6期も続いた市長は「今度は観光で町おこしだ」と、無駄な箱物をどんどん作った。そのツケを今後支払っていかなければならない。炭鉱で犠牲になった坑夫たちの家族や関係者は、今の夕張市を見て、どう思っているのか。言葉には言い表せないほどの感情であるに違いない。 夕張の現状を見て、肝を冷やしている市町村も多くあるだろう。次は一体どこか。 夕張市くらいのレベルでも、こんな大事になっている。大阪は一体どうなるのだろうか。いつかは破綻するであろう、大阪。恐ろしいことになりそうである。 |
2006/11/22(水) クレジットもローンも借金ですから |
カードのリボルビング払いに関するニュースが出ていた。通称「リボ払い」ってやつね。かなり昔からあって、学生時代に百貨店でバイトしていた時に、初めてこの言葉を聞いた。 アメリカでは「ミニマム払い」というらしく、やはり多重債務の温床となっているような番組を見たことがある。番組内で頭の悪そうなヤンキーが、カードを5〜6枚持って買い物していたなあ。最後に支払いが出来なくなって、「もうゲームは終わりだ」とか言ってんの。ゲームじゃないよ、実際の買い物だよ。お金を払わなきゃ、ものは手に入らないんだよ。カードで毎月わずかな支払いだけしていれば、一生やっていけると思っていたのか? リンク先のニュースにしても、この女性には同情できない。「誰も教えてくれなかった」って、なんだよそれ。電卓でも叩けば、簡単に計算できるでしょうが。50万円もの金を24年間借りていれば、利子で倍以上に膨れ上がることくらい、いい年した大人ならわかるだろうに。 時々「ローンは借金ではない」なんてトンデモ理論をかましてくれる人がいるが、あれは借金以外のなにものでもない。クレジット会社や銀行が代行して払ってくれているだけで、自分はクレジット会社に借金をしているのだから。クレジット会社は、その金利と手数料で食ってるんだ。要するに、金貸しってことだ。 |
2006/11/21(火) ヤツの飛行はテロ並みのパニック |
先日職場の部屋に、突然ゴキブリが現れた。しかも、チャバネじゃないんだよ〜、大きくて黒光りしているやつなんだよ〜。 お恥ずかしながら、私ゃゴキブリ(大)とネズミは大の苦手。あ、あとカマドウマ(別名便所コオロギ)もなぜか駄目だ。普通の人がとても怖がる爬虫類や両生類や蜘蛛には全く恐怖を感じない。勿論毒蛇とか毒蛙とかパイソンとかコモドドラゴンのような、人間に害を加えるようなものはイヤですよ。でも普通のトカゲや蛙は平気だし、ヤモリなんて頬擦りしたいくらい大好きである。 それにしても、ゴキブリ。何故にあんなものに恐怖を感じなければならないのだろう。思えば、ゴキブリに恐怖を感じなかったことなど、生まれてこの方一度もない。つまり最初から苦手だったのだ。何かで学習して苦手になったわけではない。 ゴキブリは人間に向かってくることは少ない。人間が近づけば逃げていくくらいだ。自分に対して攻撃性があるのなら、恐怖を感じるのも理解できるのだが。 ゴキブリが好きだという変わり者も中にはいるが、殆どの人が好きではないはず。また、カマドウマも嫌われる昆虫の常に上位にいる。ということは、あいつらの形に人間の恐怖心をあおる何かがあるんだろうな。そうでなければ、あんなに嫌われる筈がない。 職場のゴキブリは、ゴキブリをそれほど苦手としない人にやっつけてもらった。キンチョール片手にためらわず近づいていくのを見て、なるほど怖がらない人はあんなに近づくことができるのかと感心した。自分はゴキブリを見ただけで、体が硬直してしまうくらいのヘタレであるので、情けなくなってしまった。あんな小さな生き物に振り回される自分って・・・。 しかしあのゴキブリにしてみれば、ただ歩いていただけで殺虫剤をしこたまかけられ、社名の入った封筒に入れられて燃えるゴミに出されるというのは、理不尽極まりないだろう。「俺が一体何をしたってんだよー!」ってところだろうか。 |
2006/11/20(月) ある休日 |
朝起きたら、いい天気! → よし、洗濯しよう →部屋に干せないシーツやジーンズなどの大物を洗う → 洗濯機の中で衣類が偏る → 手でなおす → また偏る → なおす → 偏る → いつまでも終わらないうちに、出かける時間に → 一時機械を休ませて出かける → 帰ってから続き → 衣類が偏る → なおす → 偏る → なおす → 偏る → 衣類を減らしたり増やしたりしてみる → それでも偏る → 諦めて手で絞って、なんとか物干し竿に干す → すでに夕方、でも明日一日干しておけば乾くだろう、あーようやく終わったヽ(´ー`)ノ → 翌朝、豪雨 (TДT) |
2006/11/19(日) 車には乗るなよ |
有利な離婚の仕方なんてものを指導する、限りなくあやしい女評論家が、トヨタの期間工を思い切り見下したブログを書いて、某巨大掲示板で話題になっていたようだ。「このエントリーは削除しません」なんて書きながら、炎上しかけたらすぐ削除しちまって火に油。でも今はキャッシュがあるから、しっかり誰かに保存されて公開されてしまった。 読ませてもらったが、エントリーのあちこちから期間工に対する見下し感がぷんぷん漂っている。前々から痛い人だと思っていたが、ここまでだったとは。 こういう単純労働を見下すような価値観には、どうも私はついていけないのであるが、きっとこのおばはんは今の日本の発展がこのような製造業の確かな仕事ぶりによって築かれてきたということには、思いもよらないのだろうなあ。そこまで期間工を見下すのなら、間接的にも期間工のお世話になるなんてプライドが許さないだろうから、一生車には乗らないほうがいいね。講演の迎車もテレビ局のハイヤーも、断固断って歩くべし。急病でも怪我でも救急車なんてものには頼らず、這って病院まで行ってくださいな。 |
2006/11/18(土) みのりのフェスティバル | ||
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農林水産省主催で毎年開催されている「みのりのフェスティバル」。 これねー、毎年楽しみにしていて、勿論今年も行ってきた。 日本各地の名産品が買えるのも嬉しい。通販すれば送料がかかるけど、ここだと持ち帰れる。 いつも大量に納豆を買ってくるのだが、今年も大量に買ってきた。これからしばらく納豆だ。 写真は、鮭の卵が孵化する直前と、孵化してお腹に大きな栄養袋をつけたまま泳いでいるところ。 初めて見たよー、かわいいよー。卵の中で目だけが動いているのは、ちょっと不気味ではあるけれど、 それでもなんか心を動かされてしまう、不思議な生き物、卵。 |
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毎年JRAも馬を連れてきてくれて参加する。これがまた楽しみ。 広い庭のある家なら飼えそうなミニホースとか、馬車を引く馬、サラブレッドみたいに大きな馬。 どの馬もとてもおとなしくて、飼葉なんかをもそもそと食べている。 蹄鉄の打ち方を見せてくれるコーナーもあって、道具がずらりと並べてあった。 そういや、蹄鉄なしでは、馬は走れないものなあ。見逃しがちだけど、大切なものだなあ。 来月になったら、有馬記念のことを考えなければ。年に一度の運試し、いまだに当たったことないけどね。 JRAとの知恵比べ、今年のニュースを頭に思い浮かべながら、一生懸命予想したいものです。 |
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2006/1//15(水) 久々の更新 |
いやー、忙しくてどうしようもない。ようやく旅日記だけは更新。本家に全く手をつけていないのは、ほんと問題だと自分でも思っている。 でもねー、秋は色々とあって、忙しいんですよ、ええ。冬になったら、少しはましになるかな・・・・・。 |
2006/11/12(日) ゼラチンの原材料 | |
![]() 室外機の横でお昼寝 |
今更だが、ターバン野口を折ってみる。見ていると簡単だが、結構難しいものだ。お札が皺だらけになってしまった。 皆さん、お金は大事にしましょう。 BSE騒動以来、牛関係のものは気が乗らなくて遠慮していたんだが、今日どうしてもゼラチンが必要になってしまった。ゼラチンって牛の骨から作ってたよなあ・・・どうしよう・・・と悩みつつスーパーへ行き、製菓コーナーを探す。と、なんと全てのゼラチンに「豚由来」と書いてあるではないか! やっぱり牛は使えなくなったんだなあ。そりゃそうだよなあ、牛の骨だか骨髄だかから作るんだもんなあ。豚だってゼラチン質あるんだから、豚で代用してくれて、本当によかった。安心して買って帰った。 で、使ってみると、牛のゼラチンよりもパウダーが細かめに作られていた。豚に代わったからかどうかはわからないが。吸水も問題ない。 ここ数年、ゼラチンを避けていたが、これでまた使うことが出来そうだ。よかった、よかった。 |
2006/11/9(木) そして中国産の海賊版が出回るわけだね |
ある有料サイトを契約している。アダルトではなく、報道関係のものだ。フリーのジャーナリストが主催していて、おそらくサーバーも自前のものだろう。雑誌を買うよりも安いし内容は面白い。値段分の価値はあるので、楽しんでいる。 ネットでこのように自分の取材結果を配信できるようになり、今後はジャーナリズムのあり方は、全く違ったものになるだろう。今まではフリーのジャーナリストでも、雑誌や書籍などの紙媒体、もしくはテレビなど電波媒体で発表するしかなかった。そうなると、テレビ局や出版社がノーチェックで通してくれるのかというと、そういうわけにもいかなかった。ネットで自前サーバーだったら、書きたいことが書ける。サーバーが日本にある限りは法には従わなくてはならないが、それでも自由度は格段に増すだろう。そして、そういう報道のほうが正確に事実を伝えているとしたら、みなそちらに流れてしまう。新聞や雑誌もうかうかしてはいられないのだから、某誌などはいい加減に空気を読んだほうがいい。 ところで有料といえばNHKである。皆様から徴収したありがたいお金を元に番組を制作放送しているはずのNHKが、今度中国に300以上の番組を無償提供するのだそうだ。しかも翻訳や字幕は中国が行うというのだから、どうぞ好きに改竄してくださいといっているようなものだ。 NHKは、そんなに皆を怒らせたいのだろうか。続く不祥事、職員の募金詐欺への関連疑惑、拉致被害者のための放送拒否など、叩く材料が山ほどある今、受信料を払い続けて下さっている人たちにさえも、見放されたいのだろうか。 プロジェクトXのDVD Boxは、このような値段となっている。映像の世紀はこの値段。それでもって、中国には無料で見せようというのか。私たちからは、あんなに高い金を徴収していながら。 国の決めたことだから従うというのなら、拉致被害者のための放送に素直に頷かなかったのはなぜか教えてもらおう。まだ素直に払っている人たちも、この1件で随分離れていくんじゃないのか。そういう人たちは真剣に怒っているのだから、裁判だのなんだのという脅しはきかないと思う。そうなってからでは遅い。金の問題ではなく、完全に「見捨てられる」ことを意味するからね。そうなったら、万が一何かあった時に、誰も擁護してくれなくなるんだが、NHKはその覚悟は出来ていると私は思っている。そうじゃなきゃ、こんな行動しないでしょ。 ああ、NHKも終わっちゃったんだなあ。昨日はトヨタのことを書いていて、とても悲しい気持ちになったものだ。どんどん昭和が遠ざかっていくのを、最近はとみに感じる。 ところで中島みゆきの許可は取ったんだろうか。 |
2006/11/8(水) トヨタは製造業の会社だろうが |
郵便局がトヨタ方式を取り入れて、あたふたしているそうだ。それで作業効率が上がったならいいが、全く効果が見られないというんだから、話にならない。 大体トヨタというのは、製造業でしょ。製造業のノウハウがそのままサービス業に生かされるものなのか。この両者は全く仕事の内容が違うのだから、トヨタのやり方をそのまま導入されてもなあ。ストップウォッチで作業のスピードを0.1秒単位で計測したり、歩数を測ったりすることに、そこまで意味があるのだろうか。 元の記事を読むと視察に来たトヨタの社員が局長らをその場で「辞めろ! 首だ!」などと非難したことや、「怒り、憤りを通り越してかわいそうな連中だと思った」との感想を言ったりしているようだが、トヨタの社員は何様なのか。いくら指導に来ているからと言って、赤の他人に対して、その口のききかたはなんだ。大手の企業に勤務しているからと言って、自分まで偉くなったと思っているのだろうか。 それにトヨタ方式というのは、山ほどの下請けがいて初めて成立するんじゃないんだろうか。下請けをこき使い、期間工をこき使い、人や下請けの中小企業なんかどうなってもいいくらいの冷徹さを持ち、さらに工場周辺の道路を駐車場代わりに使って恥じないほどの図々しさを併せ持たなければやっていけない。その自覚はあるのだろうか。ないからこそ、郵便局からの申し出に、OKしたのではないだろうか。 私の車はトヨタではない。別に意識していたわけではなく、買い換える時にトヨタのディーラーもまわったりしたのだが、気に入った車がなかっただけの話で、特に他意はない。 最近のリコール隠しやトップのバカな発言、不良車を多数出していることなどを見て、自分の車がトヨタではなくとも、漠然とした不安のような何かを感じていた。そして今回のこのニュースで、トヨタへの印象は、さらに悪くなった。 トヨタの時代は、終わったのだ。少なくとも今のトヨタはかつての「車屋」としてのトヨタではない。金は生きていくために大事なものだが、トヨタは自分たちの大切な何かを、金と引き換えに放り投げてしまったように見える。日本の自動車産業を支えてきた、日本にとっては大切な会社であった。どんなものにも、終わりはある。トヨタの終わりは、もう始まっているかのように思えるのだが・・・。 取り返しはつくのだろうか。できれば、製造業の基本に戻ってはくれまいか。自分が愛用していなくても、もうなんかつらくて見ていられないのである。金に目がくらんでプライドすらも売り渡してしまったトヨタには、「いつかは、クラウン」の頃の憧れは、もう持てない。それがたまらなく悲しい。 |
2006/11/7(火) バイオと工学の発展に期待する |
某病院で、病気腎を移植に利用していたというが、その発想そのものがなかったな。腎不全で透析を延々と受けている患者にとっては、機能が低下していようが、自分の腎臓よりは使えるわけで、これはもう喉から手が出るくらい欲しいだろう。実際機能しているようだし。 しかしながら、他の人に使用できる状態の腎臓を取り出してしまうというのは問題ではないのか。片方の腎臓が健全なまま残っているからといって、まだ十分使えるものを取り出してしまったこととなる。このことは問題ではないのか。 移植された側のことも勿論気にはなる。しかし、彼らには「透析から逃れられる」ということに対しての、わずかではあるが希望があったのであり、「移植を受けられる」という喜びがあったはずだ。これでつらい透析から逃れられれば、それだけでも構わないという人もいるだろう。それでも、癌の患者の臓器を移植してしまうというのは、やはりよくないとは思うが。 でも、取られてしまった側は、そうはいかない。まだ使える臓器であったのだから。どのように手術の説明をされていたのかが気になる。今頃びっくりしている人もいるのではないか。 先日NHKで、人間の体の一部を機械で代用させる研究の成果として、実際に患者に様々な機械が装着されている様子とその解説の番組をやっていた。たとえば、両腕を肩の部分から失った人に、機械の腕をつける。その腕は、皮膚の電気信号を読み取って、自分の思うように動かすことが出来る。その他、パーキンソン患者用のペースメーカーのような機械(胸部に埋め込んだ機械から、脳に電極が伸ばしてあり、電気刺激を送り続けることによって、振戦をおさえる)、生まれつきの難聴の子供の頭に埋め込まれた補聴器、失明した人のための機械の目など。コンピュータの発達は情報分野だけでなく、医療の世界でもものすごく進歩しているのだ。 これらの機械のいいところは、完全に人工のものであるので、臓器移植のような倫理面は殆どクリアしているということだ。自分の生活をよりよくするためであっても、他人の臓器をもらうことに抵抗を持つ人は少なくないし、拒絶反応というリスクも伴う。機械ならそういう人でも抵抗なく使えるだろう。壊れたら修理すればいいし、もっとこの方面の研究が進んでくれるといい。 しかし、これらの医療機器は、全て「物理」で解決できる分野に限られている。電気刺激であるとか、神経線維に送る信号であるとか。 生理学的な臓器に対応した器具というのは、まだない。これが出来てくれれば、本当にすごいことになる。肝硬変で、移植をしなければ生きられない患者に人工肝臓、糖尿病の患者に人工膵臓、透析の患者に人工腎臓。そうなればすごいが、残念ながら無理だろう。少なくとも、今の技術では。 これらの臓器は、やはり移植に頼るしかない。あれだけの働きをしてくれる臓器の代わりを機械にやらせるくらいなら、クローン技術で臓器を個別に作れるようになるほうが、早いかもしれない。いずれにせよ、私が生きている間は見ることは出来ないだろう。バイオ技術と工学技術が、今後どの程度まで行くのか。バイオには倫理的な問題も多く残っているが、他人からの臓器移植という手段をとらなくてもよくなるという程度までは、発展して欲しいものだ。クローン人間なんてのは論外だが、臓器を個別に作れるようになれば、当然ながらクローンは出来てしまうのだろうなあ。ま、どうせ私が死んだ後の話だろうから、気にしなくてもいいか。 |
2006/11/5(日) 忙しくて・・・ |
3連休だったが、取材に行ったり情報収集したり、配水管の清掃があったりと、色々あって仕事が思いのほか進まなかった。先日の名古屋旅行の旅日記すら、まとめられていないというのは、ちょっとまずい。湯でたこの本サイトの更新も滞っていて、さらに来週は別のイベントに出かけなければならないし、家のことやらなきゃならないし。どうしたらいいんだか。 おかげで本日までだったアキバのロボット祭り(だったかな)も行けなかった。ああ、ショートスリーパーになりたい。さもなくば、光合成で食事をしなくてすむ体になりたい。 そうすれば、随分と時間が節約できるのに。 ところで、ポール・モーリア氏がお亡くなりになったらしい。イージーリスニングとか、エレベーターミュージックとか、色々な見方があったようだが、私は好きだった。なんと言っても「無難な音楽」というのは、いつの時代もそれなりに愛されるものだと思う。今でもあちこちでかかることの多い「オリーブの首飾り」や「恋はみずいろ」などは、「この曲、大嫌い」という理由を見つけようにも見つけにくいものではないか。無難すぎて。もっとも「オリーブの首飾り」で、古いタイプのマジックを思い出してしまうという副作用もあるだろうけど。 私の場合は学生時代のバイト先で連日流れていたので、その頃の自分を思い出して懐かしくなったりする曲でもある。もうあれから随分たつのだなあ。ご冥福をお祈りいたします。 |
2006/11/2(木) 手ぶれビデオは確かに気持ちが悪くなる |
三重の女子高十数人搬送/文化祭の映像で体調不良に 三重県四日市市平尾町のメリノール女子学院(坂崎克彦校長)で2日午後3時ごろ、体育館で映像を鑑賞していた女子生徒が体調不良を訴え、10数人が市内の病院などに搬送された。 四日市西署などによると、全校生徒約500人が体育館で文化祭の映像を鑑賞していたが、複数の生徒が「気持ちが悪くなった」と訴えた。 映像は生徒たちが自主製作した記録映像で、同署は手ぶれなどが多い映像を鑑賞しているうちに酔った可能性が高いとみている。 同校は中高一貫のミッションスクール。同日は文化祭の最終日だったという。(SHIKOKU NEWS2006/11/02 18:53より引用) 最初ニュースのタイトルだけ見て、一体何のビデオを見せたんだ?なんて思ったのだが、ごく普通の自主制作映画だったようで。手ぶれの多い映像で、見ていた人が気分が悪くなったというだけのようだ。まあ大事ではなくて、よかった。 手ぶれカメラワークというのは、本当に気分が悪くなるものだ。数年前「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」という映画があったが、少年少女がビデオカメラを携えて森の中で怖い目にあうという設定のため、わざと手ぶれカメラワークだったのだ。しかも画質まで悪く見せようとしており、見ている途中で頭痛が始まったのを覚えている。(しかもそれほど怖くなかった) きちんとカメラを固定するにこしたことはないが、現実はそうもいかない場合も多々ある。テレビクルーなどは、あのクソ重いテレビカメラを担いで走ったりしていることもあるわけだが、それでも見ていて気分が悪くなるということは殆ど無い。やはりプロの技術なんだろう。 この女子高の自主制作ビデオ、ちょっと見てみたいな。どの程度のカメラワークだったんだろう。「ブレア・・・」で気分が悪くなった私は、確実に気持ち悪くなるようなものだろうと想像する。そういや私ゃポリゴン酔いもひどいんだよなあ。おかげでアクションゲームは出来ない。 それからもう1つ気になったのが、この女子高の名前。字面をぱっとみた瞬間、頭の中にはメリノー種の羊が浮かんでしまった。公式サイトを見ても、学校名の由来は書かれていなかったので、私の頭にはメリノー羊が飼われている学校のようなイメージでインプットされました。 |
2006/11/1(水) ロシアで |
ロシアでは毎年35000人〜40000人の人間が、代用アルコールを飲んで中毒しするのだというニュース(そのうちリンク切れになるかも)を読んだのだが・・・本当かね、この数字は。350人でも多すぎると思うのに、その100倍だ。ちょっと考えられない数字だ。 ウォッカに貼る納税証明のラベルの不足で、ウォッカそのものが品薄となり、あやしげな車での販売が横行しているようだ。酒と見せかけて、中身は燃料や不凍液などらしい。不凍液って、メチルだったっけ?そりゃ死ぬわけだ。 不思議なのは、酒を飲んで温まるという発想。飲酒すると血管拡張が起こるので、体熱の放散が盛んになり、結果として体温は低下する。勿論、飲んでいる最中は一時的に暑くなったりするが、その後必ず体温は低下する。絶対に寒くなるはずなのだ。もうその頃には、酔っていて気づかない?そんな状態なら死んでしまう。あ、そうするとどちらにしても死ぬのか。 全て寒さがいけないのだが、こればかりは仕方がない。寒い国なんだから。もうこの人たちは完全なアルコール中毒だと思うのだが、彼らをここまでにしてしまったのは、寒さだけが原因ではないと思う。これも文化の一端といわれてしまうと返す言葉もないのだが。なんとも痛ましいものを感じてしまうのだった。 |