【2005年3月20日(日)〜21日(月)】
 リニアと登山目的での名古屋行き 

今年は名古屋で万博が開催されます。
私はもともとそのような催し物に、あまり関心があるほうではありません。
が!しかし、リニアに乗れるという話を聞いて、体がぴくんと反応してしまいました。
しかも万博開催前から運行が開始されているというではないですか!
「ゆりかもめ」ですら運行開始2日目に乗った私(ただのミーハー)ですから
これは行かねば、と、わざわざリニアに乗りに、名古屋まで行ってまいりました。

「リニアに乗った」というと、どうも「万博会場で試乗した」と思う人が多いようなので、ちょっと追加説明。
リニアは「万博の出し物」ではなく、「万博会場までの交通手段」です。
万博が終了した後も、一般の交通機関と同じように、利用され続けるものです。
(私がリニアに乗った3月20日は、まだ万博がスタートしていません)

実は湯でたこ、日本のJoke Townともいうべき存在の名古屋、結構好きなのです。
派手な結婚式、喫茶店の豪華モーニングサービス、味噌カツや小倉トーストなどの名古屋特有のメニューなど。
どれをとっても名古屋の文化でありながら、ネタのように面白くて話題性がある。
何度も名古屋を訪れていますが、そのたびに思いがけない経験をさせてもらっています。
(名古屋の人、これ読んで怒らないで下さいね)

 

リニアに乗る

 名古屋に到着したのは朝9時過ぎだったにもかかわらず
 例によって温泉に寄ってしまった私。
 そんなこんなでリニモ(リニアのこと。これがこの線の公式名称となっている)は後回しになり
 藤が丘の駅に着いたのは昼過ぎでした。もう半端じゃない、イモ洗い状態・・・。
 60分待ちと言われてあっさり諦め、翌日5時に起床して、5時50分の始発に乗ることに。
 ああ、仕事にもこのくらいの熱意があれば・・・。
 この写真は夜明け前の藤ヶ丘駅です。

切符を買い、ホームへ。
リニモには駅が9つ。それぞれマークがついています。
一番名古屋中心に近いのが、藤ヶ丘駅。ここだけは地下ホームで
それ以降は地上へ出ます。

ホームは自動ドアつき。最近はこのような形式が増えてきました。
←こちらはリニモの線路です。
当然ながら、普通の線路とは全く違います。
ここが強力な磁力を帯びるわけですね。
車両がホームに進入してきた際、携帯電話をチェックしてみたのですが
特に変化はありませんでした。当たり前か。
ペースメーカーの方は・・・という断り書きもなかったです。
(馬鹿だから磁石について理解できていないのです)

 

        自動ドアが開いて、早速乗車!
        まだまだ新しい匂いがします。→

←これが運転席の計器類。シンプル。
みているだけで、ワクワク。

 

乗車より1分後くらいに、いよいよスタート!
加速や減速時に感じるGはありますが、
電車のようながたんがたんという振動はありません。
やはりリニア、静かな発進です。

運転席から進行方向を見た様子です。ジェットコースターみたい。
フロントガラスに万博マスコットのモリゾーとキッコロが貼ってあります。

 

地上へ出ます。 夜明けをバックに
対向車とすれ違う。美しい。
終点での線路。
ここでスイッチの切り替えを目撃!
スイッチ切り替えを終えて
こちらへ向かってくるリニモ。
最高時速は直線路で
80kmくらいまで出ました。

 

リニアというと、とんでもないスピードであっという間に通り過ぎていく、そんなイメージですが
今回の乗車の最高時速は80kmくらいでした。
そのくらいの速度なら、十分実用段階なのでしょう。
そのくらいのスピードのためか、形も流線型ではなく、それがちょっとした違和感。

私が子供の頃から、延々と山梨県都留市で実験を続けているリニア。
「自分が大人になったら、新幹線より速く走るリニアに乗れるんだ」と信じて随分経ちました。
そのうち私も大人になり、自分が死ぬまでにリニアは完成しないかも、と思うようになりました。

実用化第1号に乗ることができて、心から嬉しいです。
私は鉄道マニアではありませんが(なにせ時刻表読めないし)嬉しかった。本当に。
今後とも更なる進化を遂げてくれることを、切に願ってやみません。

 

山に登る

名古屋での登山といえば・・・そう、全国的にその名を轟かせる「喫茶 マウンテン」です。
名古屋には何度か訪れている私ですが、マウンテンは未経験。
今回の旅行の目的の1つはリニアでしたが、もう1つはマウンテンでした。
初心者ですが、感激の初登頂を果たしました。

 

 宿泊したホテルの駐車場が狭く、一度車を出したらもう入れられないとのこと。
 万博のせいで、名古屋のホテルはどこも満室状態でしたので
 駐車場も過密状態です。
 仕方なく、携帯の地図を頼りに、夜の住宅街を歩き回りました。
 ああ、仕事にもこのくらいの熱意が(以下略
 住宅地のどまんなかにそびえる、喫茶マウンテン。
 5〜6人待っていました。噂どおりの人気店。

 

1人1品ずつ必ず注文のこと、との断り書きが。
私達は料理を1品ずつと、更にストロングコーヒーなるものも注文。
このコーヒー、ストロングというだけあって、かなり濃くて美味しいです。
濃いコーヒーがお好きな人にはおすすめです。
おまけのお菓子が付いてくるのは、名古屋流。

 

 コーヒーを飲んでいると、いよいよ料理が運ばれてきました。

 さてこれはクリーミー茸ピラフ、というような名前(正式名称失念)の料理。
 茸と鶏肉が具で、ホワイトソースのかかったピラフなのですが

 これ、本当に美味しいです!
 鶏肉も沢山入っていて、時々感じるおこげがクリスピー。
 かなり気に入ってしまいました。しかし量が多い。

 

ピラフをつついているうちに、私の注文品が運ばれてきました。

やはりマウンテンに来たからには、マスターおすすめのパスタを頼まねば!と 
甘口スパの代表作ともいえる「小倉抹茶スパゲティ」に挑戦です。

いや、これね・・・。
まず、最初に断っておきますが、決して不味くはないです。でもあまりにも量が多い!
食べている間中、ずっとずっと甘いのですよ。
パイナップルの酸味だけが唯一の救いかも。コーヒー頼んでおいて、本当に良かった。
麺が本当に抹茶の味がするのです。そして生クリームと小倉餡のてんこ盛り。
食べている途中で、無口になってしまいました。

でも10分ほどで、クリア。私は大食いには自信があるのだ。
しかし同じ味のものを量食べ続けることには弱いのです。
まあ初挑戦にして登頂成功ですから、まずまずと言えるでしょう。

 

 マウンテンに関しては、いくらでも非公式サイトがあるので
 興味のある方はお調べください。

 しかし考えてみれば、これらのパスタはすごく手間がかかっているのです。
 甘口いちごスパなるものもあるのですが、それは麺がピンク色。イチゴ風味。
 この抹茶スパも、抹茶を練りこんであるのだそうで、全てマスターの手打ちかもしくは特注。
 伊達や酔狂ではここまで出来ません。続けられませんって。
 400種類を越えるというメニューの裏には、なんとも飽くなきマスターの探究心が
 見え隠れいたします。

 名古屋に行ったら、また寄りますね!!←はまっている

 

その後、なんと「小倉丼」だか「小倉ライス」だかがメニューに登場したとの情報が!
イチゴピラフ(これだけでもすごいのに)の上に、なんと小倉餡のてんこ盛りだそうで。
ネットで調べているんですが、まだ挑戦した人のレポートが見つかりません。
次に名古屋へ行ったら挑戦か!?大丈夫か、私?

その後色々なサイトを巡り歩き、ついに見つけたこのサイト!
「Rim’s Page」「寄食の館」で小倉丼だけでなく、様々なメニューを見ることができます。
是非ともご覧ください。私は写真を見ただけで、挑戦する気を失いました。

 

【2005年3月31日】
さようなら談話室滝沢

皆さんは「談話室滝沢」をご存知ですか?
喫茶店なのですが、普通の喫茶店とちょっと違う。
何が違うのかというと、違いがありすぎて説明が難しいのですが、行って頂ければすぐにわかります。
(って、もう行けないのでしたね)

まず、店員さんが大変礼儀正しい。女性店員のあまりの落ち着き方や立ち居振る舞いなどから
「ウェイトレスは全員未亡人」との都市伝説も流れたくらい、独特の雰囲気があります。
それからとてもゆったりした座席や和にこだわったインテリア。新宿店の店内には滝が流れていました。
最後に値段。コーヒー、紅茶、アイスコーヒーなどのドリンクメニューは、一律1000円とかなり高め。
しかしケーキセットやトーストセットなどのセットメニュー(飲み物と食べ物のセット)は
いきなり1100円となる不思議な価格設定なのです。
そして長く居続けることの出来るお店の方針。
本当に大人だけの、子供は全く居ない落ち着ける空間でありました。
しかし、その滝沢が営業を終えるというのです。最後の日に、仕事を早退して行ってきました。

 

 私がよく通ったのは新宿店ですが、初めて御茶ノ水店へ行ってみました。
 駅前の交番で道を聞いて、見慣れた看板を探しました。
 途中要所要所に看板が出ていたので、方向音痴な私でも難なく到達。
 本当に今日が最終日なのだろうか・・・何となく信じられない気持ちもまだありました。

 

御茶ノ水店は地下へおりていく造り。これは階段の上から見たところです。
やはり滝沢、どこの店でも和テイストです。

 

 滝沢のカーペットは緑色、椅子も緑色。
 これは抹茶の色なのだそうで、全店共通です。
 ふかふかして座りやすい椅子、長居しても疲れません。

 

チーズケーキセットは完売しており、チョコレートケーキセットをオーダー。
このケーキもしっとりして甘さ控えめ、とても美味しいものでした。
店内にはお客さんが沢山。殆どが30代以上の年齢層でした。
やはり大人の店ですね。

店内にはあちこちに貼り紙があり、3月31日で営業を終わるということと
30日と31日の売り上げは寄付するということが書かれていました。
どうやら終わってしまうというのは本当のようです。

 

滝沢が営業終了するのは売り上げ低下などの原因ではありません。
ウェイトレスさんたちは以前は全寮制で全員社員だったそうなのですが
現在は寮もなくなり、アルバイトが多くなってしまったとか。
また、長居できるということが災いしてしまって、宗教やマルチの勧誘に使われることもあり
色々な点で経営者の考えにそぐわなくなってきたことが原因です。
談話室というのは時代に合わない、との考えから、終了に踏み切ったのです。

2005年1月には中野の「クラシック」も営業を終了していまして時代の移り変わりを感じます。
こうして世代交代していくのですね。

寂しいけれど、これも仕方のないことなのかもしれません。
でも、最後の日に滝沢との別れを惜しんで来店した人たちが沢山居たことを考えると
幸せな終わり方なのかもしれません。
さようなら、談話室滝沢。
ありがとう、談話室滝沢。

 

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