【2007年5月3日(木)~4日(金)】
湯でたこ、GWに観光地へ行く
今年のGWは飛び石連休でした。 普段は連休の合間の平日扱いの日も休みをとって、長期の連休にするのですが、 今年は計画をたてるのが遅れてしまったということもあり、カレンダー通りに休みました。 で、それ程遠くではなく近場へ行こうと思い立ち、久しぶりに野沢温泉を訪問しました。 私にしては珍しく、混雑する時期に混雑する場所へ行ったわけです。 |
湯でたこ、雪上車初体験
え~と実は、野沢温泉に行く前に、周辺をトレッキングしようと思っていたのです。 で、ロープウェイで山頂まで上り、外に出てみると・・・スキー場でした。 この時期はまだ山頂では雪が残っており、普通にスキー客が来るのだそうで、 その中を突っ切って歩けなくはないけれど、みんな滑っている中を行くのは危険。 しかし、ここまで来たからには、そのまま帰るわけにはいかない。 周囲を色々と見回すと、「雪上車雪原遊覧」とかいうポスターが貼ってあるではないですか! 早速窓口で申し込み。1人500円。 しかも、300円分のドリンクチケット込みという、リーズナブルなものでした。 |
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だいたい30分に1回くらいの頻度で出るらしいです。 スキー場の片隅に、出番を待っている雪上車がいました。 真冬にあちこちの温泉地に行ったことはあるけれど、 雪上車に乗ったことはないのでドキドキです。 |
ちょっと暗いけど、運転席です。 ギアは普通のマニュアル車と同じで、5速まででした。 天井は低くて、乗る時にはかがまないと入れないくらい。 定員は8人だそうです。 |
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さて、出発シンコー! スキー場の中を通って、周囲の山道へと進みます。 スキーやスノーボードやっている人たちの横を通り抜けて、 ゲレンデの端のほうを延々と走っていきます。 |
後を見ると、雪が飛沫のように舞い上がっています。 ガガガガガガとかなりの音と振動で、いやーワイルド。 カメラを構える手も振動してしまい、 ぶれないようにするのが大変でした。 もっとも今年は特に雪が少ないからなのだそうで、 雪が多ければ、そこまでの振動はないのだそうです。 |
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さて山道に入ると、全く雪がない道があるではないですか! こうして見ると、本当に今年は雪が少なかったんですね。 雪が中途半端に溶けてぬかるみ状態になった道でも、 キャタピラ車ですから、ずんずんと進んでいきます。 確かに振動はすごいけど、この道を進めるだけでもすごい。 戦車もこんな感じの乗り心地なのかなあ。 |
と進んでいくうちに、立ち往生している雪上車発見! 走行中にキャタピラが外れてしまったようで、 この雪上車に乗っていたお客さん家族をこちらに乗せて、 再びスタートしました。 そんなこんなで、ゲレンデに戻ってきたのは15分くらい後でした。 |
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今回乗ったのは「春山コース」で、真冬はまた別のルートを通るということです。 雪があまりなかったのは残念ではあったけれど、 その分ぬかるみ道などの乗り心地も経験できたし、楽しかった。 雪が溶けた場所にはふきのとうが沢山出ているのも見られました。 いずれにせよ、ドリンク券付きで500円でこれだけ楽しめれば、 かなりお安いのではないでしょうか。 今度は真冬に来てみて、しっかりと雪の積もった雪原を走ってみたいものです。 |
ところで、このスキー場に来るためには、ゴンドラに乗らねばなりません。 このゴンドラ、山頂駅まで往復1000円なのですが、 20分近くかかる上に、かなり角度が急で眺めもよく、野沢温泉街が一望できます。 私が行った日は天気もよかったので、とてもいい眺めが楽しめました。 交通手段としてだけでなく、アトラクション的な楽しみ方も出来ますし、 1000円はそれほど高くないと思います。 そらから野沢を眺めてみたい方は、是非一度天気のいい日に乗ってみてください。 |
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菜の花まつりで春を満喫♪
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飯山市では毎年「菜の花まつり」が開催されます。 千曲川の両脇を20ヘクタールにも及ぶ菜の花畑が覆い、 まるで黄色い絨毯を敷かれたかのようになります。 野沢温泉からの帰りに、近くを通りかかったので寄ってみました。 それはもう本当に美しい、春の美しさに感嘆の声をあげたくなるような光景でした。 |
まず最初に、交通について。 勿論マイカーでも行けますが、駐車場が限られています。 大型バスのツアーも沢山来ますし、何しろ観光客が沢山。 駐車場は一律300円と安価ですが、数に限りがあります。 野沢温泉から会場までのバスが出ているので、そのほうが確実です。 野沢温泉内には、有料の駐車スペースが結構ありますので。 |
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駐車場からお祭り会場までの間も、道端に菜の花が咲いてはいますが、小さい。 畑の菜の花は、やはりきちんと手入れされて咲かせているので、 背丈も高く、咲いていない茎はないのではないかと思えるほど、 見事に咲き誇っているのです。 それにしても、これだけ背丈がきっちりと揃うものなのか?とびっくりでした。 |
お祭りなので、露天なども沢山出ています。 普通のお祭りの夜店のような露天だけでなく、 この当たりの名産品を売る店も多く出ており、 とても和やかな雰囲気でした。 |
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信州の春は遅いので、丁度今頃桜も散り始める頃でした。 地面の上には菜の花の絨毯、上を見れば桜が風に揺れており、 とにかくどこを見ても春を感じます。 遠くに雪を頂く高い山が見えるのに、地上はもう春一色でした。 |
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菜の花以外の花も、なぜか黄色ばかりです。 畑の横の小学校の校庭は、タンポポだらけでした。 花が咲き誇っているせいか、蜂が沢山飛んでいます。 周囲が蜜だらけなので、人間には関心なくぶんぶんいっています。 こんなに花だらけになるなんて、蜂もさぞかし嬉しいことでしょう。 |
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菜の花畑を眺めながら、野点やお茶、コンサートも。 特に野点はすごい人気で、順番待ちの列が出来ているくらいでした。 人出は多かったですが、会場がとても広いので、 人ごみのような状態は殆どなく、のんびりと楽しむことが出来ました。 |
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![]() ![]() ![]() ![]() 菜の花の匂いって、今まで感じたことすらなかったのですが、 これだけ群生していると、風にのってかすかに香ってくるのです。 さらに「菜の花小路」という菜の花の迷路に入り込むと、大人の顔のあたりに花が延々と並ぶので、 あまい香りに包まれ、思わずうっとりです。 来た人たちは菜の花の中を歩き回ったり、菜の花畑を眺めながらお弁当を食べたり。 遠くに見える千曲川と連山のコントラストはとにかく美しく、 ああ、天国って実はこの世にあったのかもしれないな、とふと思いました。 花畑の美しさだけでなく、この会場を包み込む平和でのどかな空気。 人生にとって最も大切だと常々思っている「心の安らぎ」というものを感じさせてくれるこの光景に、 一介の観光客ながら、深く感謝せずにはいられませんでした。 |
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唱歌「朧月夜」の作詞者とされる高野辰之は、晩年を野沢温泉で過ごしました。 この歌に歌われる「菜の花畑」とは、ここのことだったのでしょうか。 菜の花まつりはもうすでに20回を超えており、菜の花畑の広さも増えたと聞きます。 高野辰之が見た菜の花畑は、ここまで広くはなかったでしょう。 でも、彼が月の光に照らされた菜の花畑やその他の光景を見て感じたことと、 今私たちが日の光の下で見る菜の花畑に集う人々を見て感じることは、 それほど違わないのではないかと思います。 厳しい冬を乗り越えた後でやってくる、眩しいばかりの春の光景。 いつの世も、春ののどかであたたかい景色に、人々は魅了され続けるものなのかもしれません。 |