【2006年9月11日(月)】

八戸・八鶴の酒蔵見学と、湯でたこのオリジナルラベル

 

今年の夏休みは青森を重点的にまわろうと決めてから、
温泉以外にも面白いところはないか、色々とネットで調べました。
そうしたら、このようなページが!
八戸の地酒はちつる
ここではオリジナルのお酒のラベルを作ってくれると書いてあるではないですか!
これは「湯でたこ酒」を作るっきゃない!と、自分のサイトのgifファイルを組み合わせ、
なんとかラベル試案完成。メールで注文いたしました。
旅行で八戸に寄るので、と書いたら、蔵見学もさせてくださるとのこと。
お酒の蔵見学は初めてです。喜んで、行ってまいりました。

 

八戸の中心街にあるとは言っても、とても趣のある建物です。
この建物は大正15年の築だそうですが、造り酒屋としての歴史はもっと古く、
江戸時代にまで遡る老舗中の老舗です。
建物の見た目は古いですが、蔵の中の必要な部分はきちんと近代化されています。
しかし、やはり酒造りは人間の手による部分が大きく、大事な部分は人がおさえる。
真面目なお酒造りが感じられる工場でした。

 

工場に入った途端に目に入る、大きな樽。
はしごがかけてあるので、大体の大きさはお分かりかと思いますが
本当に大きいです。落ちたら溺れます。
昔は木の樽だったそうですが、現在は琺瑯製。
鉄というのはお酒には大敵だそうで、金属類は全てステンレス。
琺瑯は風味に変化を与えないし、衛生的でとてもいいそうです。

 

これは木綿の布が沢山吊られている機械ですが、お酒を絞るものです。
この袋も巨大で、人間よりも大きい。
かなり目が細かいので、これで濾した時点で、あのきれいな清酒になるそうです。
大吟醸などはこれとは違った濾し方になるとか。

 

これは麹を作る部屋、「製麹室」。「せいきくしつ」と読むそうです。
麹を作る期間になると、勿論立ち入り禁止ですが、
訪問日は見せていただくことが出来ました。
一定の湿度と温度を保って、初めていい麹が出来るわけですが、
そのさじ加減がとても難しいそうで。
麹を作っている様子は、八鶴のHPで見ることが出来ますのでどうぞ。

 

ここはお酒のもとになる、お米を蒸す場所です。
ここで大量のお米を洗って蒸して、それを木樽に入れて運んでいきます。
食べて美味しいお米がいいお酒になるとは必ずしも限らないようで、
お酒のために造られているお米を使用することが多いそうです。

 

発酵中の酒樽。こういう光景を見ると、「蔵だなあ」と感じますね。
これら全部の樽を毎日点検し、撹拌して良いお酒造りに勤めます。
撹拌も無闇矢鱈にかき混ぜればいいってもんでもなく、
やはりベテランの杜氏さんあたりになると、動作が違うそうです。
この樽もかなり大きいので、撹拌にはものすごく体力を使いそうですが、
ベテランは静かに、そして効果的に行うとか。
このあたりは人間にしか出来ない、経験の積み重ねによる技術なので、
永遠に機械化できない部分なのでしょう。

 

利き酒の時に見る、お酒を吐き出す筒が沢山廊下に並んでいました。
お酒の味見をするのも、蔵の大事な仕事の一つですが、
酔ってしまってはいけないので、飲めないのですね。
好きな人には、少々辛いかも(笑)。

 

右の写真は、昔の八鶴の表玄関だった建物です。
昔といっても、平成9年とつい最近まで現役でした。
地震の被害で事務所としては使用できなくなって、
現在は再建移築されて、地酒も楽しめるレストランとなっています。
国の文化財にも指定されていて、ハイカラな外観はとても素敵。
この建物も工場の建物も、歴史の重さというのを感じさせてくれます。
続けていくことの大切さ、守っていくことの価値というのを、
老舗というのは教えてくれているように思いました。

 

で、湯でたこラベルのお酒はというと・・・
このように出来上がりました!いや〜、いいですね!
湯でたこのサイトのindexを表現したかったので、
この出来上がりには大満足です。
お土産として、職場や家族に配って歩きました。
ラベルの注文は1枚からでも受け付けてくださいますし、
勿論自宅まで送ってくださいます(送料別)。
何かのイベントや記念日、自分のお店の宣伝として、是非ともどうぞ。
詳しくは、上記の八鶴の公式サイトをご参照ください。

 

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