【2006年7月8日(土)・9日(日)】

東京の夏祭り〜入谷朝顔市と浅草ほおずき市〜

 

夏といえば、やはりお祭り。全国のあちこちで、色々な夏祭りが催されています。
実は湯でたこは、お祭りは少々苦手・・・というよりは、お祭りの人ごみが苦手です。
なので、東京の有名なお祭りである三社祭、深川の祭りなどには、実は行ったことがありません。

でも縁日は好き。屋台が並んで、その間をラフな格好でのんびりと歩くのは、とても好きです。
そこで、お祭りと名づけられていても縁日の要素の強い、朝顔市とほおずき市に行ってきました。

 

【入谷朝顔市】

入谷の朝顔市は、地下鉄の入谷駅を出ると、すぐ会場。
左写真のようなゲートが迎えてくれます。
昼頃行ったのですが、すでに会場は大盛況。
最近雨続きだったのですが、お天気もよく、お祭り日和でした。

 

駅前の交差点には、このような朝顔のモニュメントが。
角の喫茶店の名前も朝顔です。

 

駅より延びる道路を一部封鎖して、その中で行われる朝顔市。
日の当たらない側へ朝顔の露天が並び、反対側には食べ物などの露天。
みんな中央分離帯のあたりで何か食べたり、休んだりしています。
道路を封鎖するので、警察も警備に当たります。
暑い中たちっぱなしのおまわりさん、お疲れ様です。

 

鉢植えの朝顔が所狭しと並びます。
以前テレビで朝顔市に出荷する朝顔農家のドキュメントを観たのですが、
朝顔市の日にちゃんと花を咲かせることが出来るようにするのだとか。
言うのは簡単ですが、自然のものである植物ですから、そう簡単ではない。
それをちゃんと咲かせて搬入するのですから、たいしたものだと思います。

 

道の中央あたりにある、入谷の鬼子母神です。
もともとはこの境内で行われていたものだという朝顔市、
とても小さな場所ですが、やはり人ごみが多い。
湯でたこはここで朝顔市オリジナル手拭をゲット!
やっぱりオリジナルものは嬉しいですね。

 

いやーしかし、さすが下町のお祭り。粋な格好の人が多い。
売り手のお姉さんも捻り鉢巻で、抜群のかっこよさ。惚れ惚れ。
浴衣姿の人も多く、露天も賑わっています。
御神輿などの人ごみはちょっと・・・な湯でたこですが、
こういうお祭りなら何度来てもいいかな。
何時間か過ごしましたが、とても楽しめました。

 

ちょっとびっくりしたのが、金魚すくいに熱中しているこの女の子。
まだ小さいのですが、とにかく上手い!
この写真ではよくわかりませんが、手にした洗面器の中には
金魚がざっと20匹以上入っていました。手にしたポイは、全く破れる様子無し。
将来は金魚すくい選手権に是非とも出ることをおすすめします。
見とれてしまいましたよ、私ゃ。

 

朝顔市の帰りには、入谷の鉱泉銭湯「光月湯」へどうぞ!
カランからのお湯も鉱泉を使用している、昔ながらの温泉銭湯です。
詳しくは「湯でたこの温泉めぐり」の「台東区の温泉」ご参照ください。
**2006年8月27日追記**
光月湯は本日をもって残念ながら営業を終了しました。

 

【浅草ほおずき市】

 

朝顔市とほぼ同時期に行われる、浅草のほおずき市。
浅草は観光地ですので、普段から人通りは多いですが、
ほおずき市の日はまた特別です。
仲見世やお寺の境内、裏通りまで人がいっぱいでした。

 

仲見世を通り過ぎて境内に近づいていくと、ほおずきのお店が現れてきます。
夕方に近づいていたので、どの店も電球をつけていて、それが遠目にもとてもきれい。
お寺さんの周辺をお店と大勢の人が埋め尽くし、大変な賑わいです。

 

ほおずきは鉢植えで売られているものと、切られて売られているものがあります。
切られて茎単位で売られているものは、とにかく大きい!
もとの大きさはどのくらいだったの?というくらい大きい。そして、鈴なり。
真っ赤に色づいて、本当にきれいです。
さくらんぼと同じように、絵になる植物ですね。

 

鉢は吊り下げられているものも多く、一緒に風鈴が揺れています。
風が吹いたりするたびに、その風鈴が一斉に鳴って、
なんかもう、とても夏の夕暮れ。
鉢植えのものはまだ色づき始めていないものもありますが、
これから赤くなるそうで、楽しみですね。

 

勿論ほおずき以外の露天も並びます。
なつかしいあんず飴や薄荷パイプ、射的など。
これは今や珍しい飴細工の屋台ですが、
その芸術的な仕事振りを見るために、すごい人だかりでした。
飴を引いて着色して、あっという間に形に仕上げていくのは、ほんと見事です。
飴細工は私の子供の頃から、一番ギャラリーの多い屋台でしたねえ。

 

こうして浅草をぶらぶらしていると、ここが何故人気観光地なのかがよくわかります。
周囲にビルが建ち並び、人々が暮らす普通の街でありながら、
浅草寺を含む一帯は、昔の日本を感じることの出来るテーマパークとなっているのです。
多くの日本人のイメージする東京の下町、また外国人の期待する日本像が具現化されている。
それでいて近代化されるべきところは、されている。観光地の王道ですね。
帰り際、お寺さんを振り返ると、夕暮れに五重塔のシルエットが美しく浮かび上がっています。
観光地でありながら信仰の場所でもあり、人々の日常がある場所。
浅草は今後も人気の観光地であり続けることでしょう。

 

浅草ほおずき市の帰りには、鉱泉銭湯「蛇骨湯」へどうぞ!
カウンター式のビル銭湯ですが、全部の浴槽が黒湯で、カランからも黒湯。
詳しくは「湯でたこの温泉めぐり」の「台東区の温泉」をご参照ください。

 

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